選択子なしを選んだ娘から見た両親の話

新米夫婦のふたりごと なつです。

私たち夫婦は、選択子なし(元々、子供を持たない選択をした夫婦)です。詳しくは下のリンクから

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子なし夫婦

自分という人間を生み出した両親についてどう思っているかについて書いていこうと思います。

娘から見た両親は?

私の両親は少し歳の差があり、生まれも育ちも違いますが愛知に出てきたときに出会います。

娘視点からの両親は・・・

  • 基本私に甘い。
  • 無口。酒とゴルフが好き。テレビが友達(内容は入ってきていない)。
  • お金の使い方や話をする姿勢についておいおいと思う面はある。
  • 休日に作ってくれたチャーハンと野菜もりもりラーメンは最高においしかった。

  • なにかと苦労している。
  • 御朱印巡りにはまり中。韓国ドラマも好きだった気がする。
  • 家事全般(特に料理)すごいきっちりこなす。床に物が置いておくのが嫌い。(ミニマリスト思考が我が家にも影響している)
  • 一人暮らしのとき、鍵を無くし号泣する娘のところに片道1時間半かけてスペアーキーを届けてくれる優しい。

(二人のことなので)夫婦としては分かりませんが、親としてはすごく素敵な人達だと思っています。

産んで育ててくれたことに感謝している

ガチ目の反出生主義ではないので「自分をなぜ産んだんだ」という気持ちはないです。

反出生主義とは?

反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ、英: Antinatalism)とは、生まれてきたことおよび人間を生み出すことに対して否定的な意見を持つ哲学的な立場である。

引用元:反出生主義ーWikipedia

 

25歳のときに妊娠・出産。

ちょうど私が結婚したくらいには母親になっているなんて、なんか・・・不思議な感じ。

「時代が違う」と言ってしまえば、それで片付けられてしまうけど、すごいことだなと思います。

 

母親が自分の命をかけて産んでくれたこと

父親は育児に協力的ではなかったと聞きますが、お金を稼ぎ生活を整えたことに感謝しています。

 

結構早い段階から(多分中学生?)たくさんの愛情、お金や時間が私にはかけられていると感じていました。

「自分さえよければいい」という思考が元々強かったので「無償の愛ってすごいな・・・」としみじみした記憶があります。

結婚して、子供を産み・育てるためにかかるお金を把握してからより感謝の気持ちが大きいです。

子供を育てるのって大変だと思う

実家に住んでいたころ、家事の途中やちょっとした時間にいつも母親と話していました。

今日あったこと、趣味の話、内容さえも覚えていないような話などたくさんしてきました。

その中で母親の育児・私の幼少期の話で印象的だった話を残しておこうと思います。

社宅の階段の話

なんで、もっと他にもいい話あるじゃん!と自分でも思うけど・・・

一番最初に思い浮かんだのは「社宅の階段」についてでした。

 

私が生まれたときは社宅に住んでいて、エレベーターもなく段差がえぐい階段だけでした。しかも階数が一番上。

「お父さんは軽い荷物、私は重いあなたを運んだのよ?大変だった!」と話してくれたことがあります。

 

お父さん・・・(;´∀`)

 

産み・育てる過程で自分たちの生活も一変し、その中で一生懸命頑張っていたんだなと感じました。

私だったら後ろから階段にひっくり返る気がする。母はタフだ・・・。

 

休日はどこかに連れて行ってもらっていた

毎週土曜か日曜どっちかは家族で遊びに行っていました。

覚えていない年齢のときでも写真がたくさんあって、「いろんな場所に連れて行ってもらっていたんだな」と実感しました。

 

自分が社会人になって思ったのが「働くって大変!土日は寝ていたい。」でした。

平日もクタクタで帰ったらご飯とお風呂を素早く済ませてすぐ寝ていたし、土日は泥のようにずっと寝ていました。

 

両親(時に父親)にとっても仕事で疲れてやっと休める土日。

子供を遊びに連れて行く体力がどこにあったのだろう?と本当に疑問。無理。

 

ここまで書いてきて自分の親、並外れた精神力と体力の持ち主やん・・・と思いました。

世の中の父親・母親もこんな感じなのかな?凄すぎる。

 

最後に自分の親のすごい点は子供のしつけをしっかりしていたところかなと思います。

しつけ・マナーを守らせる

Twitterでよく見る”子連れ様”というワード。

「こんな父親、母親がいるんだ・・・」と嘆かわしい気持ちになります。

自分の親って子連れ様だった?と振り返りました。結論、真逆。出来た人達だったと思います。

 

覚えているエピソードとして

門限を過ぎて遊んでいたとき、パンチパーマ柄シャツの父が公園まで迎えに来たことです。

あの時は顔だけはいかつい父が来たことが恥ずかしかったのですが・・・

今思えばわざわざ(仕事帰り?休日?の)父親が迎えに来てくれるなんて愛だなと思います。

 

子連れ様あるある(?)

スーパーでギャン泣きする子供を放置するということもなかった。

そもそもスーパーは母親の隣について回り、お菓子コーナーでお菓子を一つ買ってもらって満足する子でした。

(汚い床を這って奇声をあげている子供を見るとぎょっとします。あれは別の生物なのかもしれない。)

 

しつけ・社会的ルールを守らせるのは一種の愛情だなと思います。

大人になって思うと我が家は裕福だった?

「お金がない」と言われ続けていたが半分正解で、半分違う気がする。

お金持ちというわけではないが、恵まれているほうだったと大人になって分かりました。

 

「選択して子なし夫婦でいこう!」となってから子供にかかるお金に関心が出てきました。

子供にお金をかけようと思えば無限にかけられる・・・普通にしていても多額のお金がかかる。

 

習い事もたくさんして塾には小学6年生から通わせてもらっているし、

高校は電車バス通学、大学は奨学金なしで通わせてもらいました。

 

計算したら私にとてつもないお金がかかっています。

 

老後の資金を今貯めているのを見る限り、私を育てるために頑張ってくれたんだろうな・・・と思います。

お金だけじゃなく朝早くからお弁当を作ってくれたり、習い事・塾の送迎をしてくれたり時間も使ってくれている。

親ってだけでこんなにしてくれるなんてほんとすごい。

両親は、孫を見ることはない

でも申し訳ないことに・・・(心ではあんまり思っていない)

この記事の冒頭で書きましたが私たち夫婦は子供なしで生涯を終える予定です。

世間一般でいう”普通”になれなかった娘に対してどう思っているのだろう?と選択子なしの記事を書くたびに思います。

 

でもなんとなくですが・・・

”自分で決めて、好きなようにしなさい”と後ろでサポートしてくれた両親だったので

私が幸せならオールOKと言ってくれる気がします。

 

本人に聞いたことがないから分からないけど(笑)

昔から子供嫌いな私を見てきたからもうあきらめている気がします。

 

実家に帰っても、電話しても「健康でふたり幸せに暮らすんだよ」という類の言葉しか言いません。

ありがたいなーと思います。

 

自分たちの人生なので親に認められなくてもいいと思っているけど、

心のどこかで”両親には理解して欲しい”という気持ちがあるんだろうなと思います。

しっかり話す場を設けるべきか迷うけど、今は言われるまで行こうと思います。

あとがき

選択子なしを選択した娘が両親をどう思って居いるかエピソード付きで書いてみました。

私は子供を産む予定はないけど、自分自身が生まれてきてよかったと思っています。

 

生きにくい世の中だなと感じることは大なり小なりあります。

でも旦那さんと過ごす毎日が楽しいし、ごはんはおいしい、旅行先で綺麗なものを見られる。

それだけで十分かなと思います。

 

この記事を書いていて思ったのが、”帰る場所がある”という安心感がもたらす影響って大きい!

ほんと無敵。自分って恵まれているなとしみじみ感じます。

 

親には長生きしてほしい。

孫を見せることは出来ないが、自分たちが幸せに暮らしている様子をこれかも伝えていきたいなと思います。

親 好き
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