ここでは、MathJax-LaTeXで分数を表示する方法をまとめています。
分数(fraction)
MathJaxで分数を表示したいときは、/または\frac{分子}{分母}コマンドを使用します。
コマンド | 出力 |
\(\theta=\pi/2\) |
\(\theta=\pi/2\) |
\(\theta=\frac{\pi}{2}\) |
\(\theta=\frac{\pi}{2}\) |
インライン数式モードで分数を出力すると、高さが足りずに小さく表示されてしまいます。
これを避けるためには、ディスプレイ数式モードを使う必要があります。$$~$$
で行立て表示にするか、\displaystyleコマンドを使用します。
コマンド | 出力 |
$$\frac{1}{3}$$ |
$$\frac{1}{3}$$ |
\(\displaystyle x=\frac{b}{a}\) |
\(\displaystyle x=\frac{b}{a}\) |
連分数(continued fraction)
MathJaxで分数を表示したいときは、\frac{分子}{分母}コマンドを入れ子にします。
コマンド | 出力 |
\(\frac{a+\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\frac{a+\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\displaystyle\frac{a+\displaystyle\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\displaystyle\frac{a+\displaystyle\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
大きく表示する場合は、通常の分数と同様に\displaystyleコマンドを使用します。
\displaystyleコマンドは、その直後の分数にしか適用されません。連分数全体を大きく表示したい場合は、すべての\fracコマンドの前に入力する必要があります。
\(\displaystyle\frac{a+\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\displaystyle\frac{a+\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\frac{a+\displaystyle\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
\(\frac{a+\displaystyle\frac{b+c}{d+e}}{f+g+h}\) |
なお、$$~$$
のディスプレイ数式モードで連分数を表示する場合、分母と分子の全体はそれぞれ大きく表示されますが、入れ子の部分は小さくなります。
この場合は\displaystyleコマンドを使用する必要があります。
分数と括弧
分数をかっこで囲む場合、そのまま入力するとはみ出して表示されてしまいます。
これを避けるためには、\leftコマンドと\rightコマンドをセットで適用します。
コマンド | 出力 |
\((\frac{1}{2})\) |
\((\frac{1}{2})\) |
\(\left(\frac{1}{2}\right)\) |
\(\left(\frac{1}{2}\right)\) |
\((\displaystyle\frac{1}{2})\) |
\((\displaystyle\frac{1}{2})\) |
\(\left(\displaystyle\frac{1}{2}\right)\) |
\(\left(\displaystyle\frac{1}{2}\right)\) |
違いを見比べてみてください。
絶対値についても同じコマンドが使えます。
\(|\frac{1}{2}|\) |
\(|\frac{1}{2}|\) |
\(\left|\frac{1}{2}\right|\) |
\(\left|\frac{1}{2}\right|\) |
なお、\leftコマンドと\rightコマンドは必ずセットで使う必要があります。
片括弧を表示したい場合は、表示しない側の括弧の代わりにピリオド「.」を打つことで対応することができます。
\(\left.\displaystyle\frac{1}{2}\right)\) |
\(\left.\displaystyle\frac{1}{2}\right)\) |
\(\left(\displaystyle\frac{1}{2}\right.\) |
\(\left(\displaystyle\frac{1}{2}\right.\) |
MathJaxを使用してわかってきたこと、注意点などを自分用の備忘録も兼ねてまとめていきます。 コマンド例は基本インライン表示にしています。必要に応じてディスプレイ数式モードへの書き換えをしてください。 環境構築[…]