ここでは、MathJax-LaTeXで集合に関する記号を表示する方法をまとめています。
集合や要素の関係
MathJaxでは、以下のような集合と要素あるいは集合同士の関係を表す記号を出力することができます。
名称 | 記号 | コマンド | 出力 |
属する | \(\in\) | \(x \in A\) |
\(x\in A\) |
属する(逆方向) | \(\ni\) | \(A \ni x\) |
\(A\ni x\) |
要素の否定 | \(\notin\) | \(x \notin A\) |
\(x\notin A\) |
部分集合1 | \(\subset\) | \(A \subset B\) |
\(A\subset B\) |
部分集合1(逆) | \(\supset\) | \(A \supset B\) |
\(A\supset B\) |
部分集合2 | \(\subseteq\) | \(A \subseteq B\) |
\(A\subseteq B\) |
部分集合2(逆) | \(\supseteq\) | \(A \supseteq B\) |
\(A\supseteq B\) |
部分集合の否定 | \(\not\subset\) | \(A \not\subset B\) |
\(A\not\subset B\) |
\notコマンドを前につけることで、否定を意味する斜線を追加することができます。
集合の演算
MathJaxでは、以下のような集合の演算記号を出力することができます。
名称 | 記号 | コマンド | 出力 |
和集合 | \(\cup\) | \(A \cup A\) |
\(A\cup A\) |
積集合 | \(\cap\) | \(A \cap B\) |
\(A\cap B\) |
差集合 | \(\backslash\) | \(A \backslash B\) |
\(A\backslash B\) |
補集合1 | \(A^c\) |
\(A^c\) | |
補集合2 | \(\overline{A}\) |
\(\overline{A}\) | |
空集合 | \(\emptyset\) | \(\emptyset\) |
\(\emptyset\) |
例えば、ド・モルガンの法則は次のように記述します。
\(\overline{A \cup B}=\overline{A}\cap\overline{B}\) |
\(\overline{A\cup B}=\overline{A}\cap\overline{B}\) |
\(\overline{A \cap B}=\overline{A}\cup\overline{B}\) |
\(\overline{A\cap B}=\overline{A}\cup\overline{B}\) |
特別な集合
数全体などを表す特別な集合は次のように表示します。
意味 | コマンド | 出力 |
自然数全体の集合 | \(\mathbb{N}\) |
\(\mathbb{N}\) |
整数全体の集合 | \(\mathbb{Z}\) |
\(\mathbb{Z}\) |
有理数全体の集合 | \(\mathbb{Q}\) |
\(\mathbb{Q}\) |
実数全体の集合 | \(\mathbb{R}\) |
\(\mathbb{R}\) |
複素数全体の集合 | \(\mathbb{C}\) |
\(\mathbb{C}\) |
四元数全体の集合 | \(\mathbb{H}\) |
\(\mathbb{H}\) |
\mathbbコマンドを使用して、白抜き文字を表示します。フォントについてはこちら。
無限集合の濃度を表す記号は次のように記述します。
意味 | コマンド | 出力 |
アレフ | \(\aleph\) |
\(\aleph\) |
自然数全体の集合の濃度 アレフ・ゼロ |
\(\aleph_0\) |
\(\aleph_0\) |
一般のアレフ数 | \(\aleph_{\alpha}\) |
\(\aleph_{\alpha}\) |
メニュー
MathJaxを使用してわかってきたこと、注意点などを自分用の備忘録も兼ねてまとめていきます。 コマンド例は基本インライン表示にしています。必要に応じてディスプレイ数式モードへの書き換えをしてください。 環境構築[…]