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【樹海村】富士の樹海×コトリバコの恐怖!あらすじ・感想(ネタバレ注意)

こんにちは、にんじんです。

 

2021年2月5日に公開された映画「樹海村」を鑑賞してきたので、感想などを書いていきます。

前作「犬鳴村」に続く、恐怖の村シリーズ第2弾ということで期待に胸が膨らみます!

今作「樹海村」には、かの有名な都市伝説「コトリバコ」の呪いのハコも登場する、ということでさらにワクワク。

映画 樹海村 記念写真

座席の埋まり具合は約50%といったところでした。常時マスク着用、会話・飲食せず、十分に感染対策をして楽しみました。

 

一部ネタバレ注意なので、今後映画を観る予定がある方は了承の上で閲覧してください。

あらすじ

樹海村

「お姉ちゃん知ってる?この箱が置かれた家はね、みんな死んで家系が絶えるの・・・」

人々を戦慄させる禍々しい古くから伝わる強力な呪いを、
歪な木々や地を這う根が生える、
不気味で壮大な樹海の奥深くに封印した。
―13年後。姉妹の響と鳴の前に、あれが出現。
そして、樹海で行方不明者が続出する。
自ら向かったのか?それとも魔の力に吸い寄せられているのか?
恐怖が、いま再び解き放たれる。

引用:映画『樹海村』ストーリーより

「箱」が置かれた家は呪われて人が死ぬ。

このフレーズを聞いて、ピンと来た方はオカルト・怖い話が好きだと思います。

そう、この映画にはあの「コトリバコ」が登場するのです!

 

第一弾「犬鳴村」は、実在する有名心霊スポット「旧犬鳴トンネル」をモチーフにしたホラー映画でした。

今作「樹海村」は、誰もが知る有名スポット「富士の樹海」に、2ch発祥の都市伝説である「コトリバコ」をモチーフにした新感覚ホラー映画になっています。

コトリバコ

コトリバコは、2chオカルト板発祥の怪談です。

ある大学生が面白半分で仲間の集まりに持ってきた『呪いの箱』らしき物が、たまたま仲間内にいた神社の息子によって恐ろしく危険な『コトリバコ』であることが判る。
至急対処しなければ被害が出てしまうため、不慣れではあるが電話で父親に連絡を取りながら呪いを抑える儀式を執り行い何とかその場は凌ぐことができた。

引用:ピクシブ百科事典 コトリバコ

もし興味がある方は、コトリバコと検索したら読むことができます。YouTubeで朗読を聞くのも臨場感があって面白いですよ。

日本のどこかで本当にあった出来事と思えるような臨場感のある物語で、なんとも言えない後味がクセになります。

感想 ※ネタバレ注意

ここからは映画「樹海村」の感想です。まだ映画を観ていない方は、ネタバレ注意です!

コトリバコの理不尽さ

樹海村のメイン舞台はもちろん富士の樹海ですが、もう一つのメインはコトリバコです。

コトリバコは呪いの箱のことであり、今作ではとにかく呪いと死を振り撒きます。

 

登場人物一同は、運悪く引っ越した先の家の床下に置いてあった箱を見つけてしまった結果、散々な目に合います。

触っただけで車に撥ねられるわ、樹海に連れ去られて木の一部になるわ、気が狂って自殺に走るわ・・・

もう理不尽としかいいようがありません(笑)

 

樹海で死んだ人間の怨念から生まれた箱であるため、誰彼構わず呪い殺し、樹海に呼び込んでしまいます。

コトリバコに殺された人もまたコトリバコの呪いの一部となり、また他の人間を呪うという連鎖。

祓うこともできず、明確な解決策はなし。関わった時点で詰みです。

原作のコトリバコは知らない方が楽しめるかも

私は怪談「コトリバコ」が好きです。

文章はもちろん、作中にもちらっと登場した朗読動画もいくつか視聴しています。

 

この映画はあくまでも樹海村であり、コトリバコではありません。

元々のコトリバコの設定を知っていると、先入観を持ってみてしまうため「何か違う感」が気になって集中できないかも。

違いをざっと表にしてみると、こんな感じです。

樹海村コトリバコ 原作コトリバコ
作成者 樹海に連れてこられた人々 部落で差別されていた人々
つくり方 左手薬指をハコにたくさん詰める 間引いた子どもの体の一部を詰める
呪いの対象 関わった人すべて 女性と子ども
何が起きるか 死んで樹海に囚われる 内臓が千切れて死ぬ

恨みつらみによって生まれた呪いの箱で、体の一部を入れてつくるという点は共通ですが、その作用が異なります。

元々のコトリバコ(子取り箱)は、差別や迫害に対抗するためにつくられた呪術的な武器であり、女・子どもを呪い殺すことで後継ぎを絶って一族を根絶やしにします。

一方、樹海村コトリバコは性別・年齢に関係なく呪い殺します。あくまでも怨念の塊で、近くに居るものを皆殺しにして根絶やしにします。うーん、シンプル。

 

元のコトリバコにあるような時代背景や成り立ちが簡略化されており、樹海にまつわる呪い装置と化していました。

名前がコトリバコである必然性もありません。似て非なるものです。

知名度や話題性の点で「コトリバコ」を利用した効果はあるのでしょうが(私はまんまと釣られましたしね)、もう少しコトリバコに寄せてほしかったかな、とも思います。

樹海村と犬鳴村との関係は?

前作「犬鳴村」で登場した人物が「樹海村」にも登場します。

冒頭シーンで樹海から生放送を配信するYouTuberアキナと、精神病院ですれ違う少年遼太郎の二人です。

 

今作でアキナとして登場した彼女は、前作では西田明菜として活躍(?)しました。飛び降りシーンはトラウマものでしたね。

演者さんが同一人物で、名前も同じ・・・となると気になるのは、この二人の関係です。

樹海村冒頭の生放送シーンで彼女は、今回の生放送が第2弾である、という発言をしています。

では第1弾は何だったのか、素直に考えれば犬鳴村のことを指しているものと思われます。

犬鳴村から生放送していた彼女は、呪いを受けて命を落としました。ということは、同一人物ではあり得ないのか・・・?

 

もう一人の遼太郎君は、樹海村では精神病院ですれ違うワンシーンのみ登場します。

振り向きざまに犬のようなうなり声をあげて口元を拭う仕草、その一瞬だけでしたが「あっ・・・終わった・・・」と思いました(笑)

彼は犬鳴村の血筋を引いており、この世のものではない姿を見ることができます。

コトリバコの呪いを受けた者もまた、この世のものではない霊の姿が見えるようになります。

呪いを受けた人間に憑いているナニカが見えたのか、これから起こる死の気配を感じたのか、詳細は語られませんが何らかの関連を示唆するシーンでした。

 

遼太郎の存在から、樹海村の世界にも犬鳴村が存在することがわかります。

一方で、アキナと明菜が同一人物であるとみなせば、彼女は犬鳴村で命を落とすことはなかったと考えられます。

犬鳴村を生き延びた彼女は、懲りずに樹海から生放送を配信し、そして樹海で命を落とす、と。

この2名に関して色々な解釈ができますが、私は「樹海村と犬鳴村はIFの世界線」である、という説を推したいと思います。

 

にんじん
必ず死んでしまう明菜の命を救うため、世界線を越えて・・・という第3弾待ってます(笑)

総評

ホラーという観点では、犬鳴村には少々及ばないかな、と思いました。

どちらかというと、ヒューマンドラマチック?人間関係にも重点が置かれているみたいでした。

題材は良いのですが、展開の唐突感と説明不足感がややあり。

犬鳴村と同じく、後味の悪いところはgoodです。

コトリバコ!と期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれませんが、単体の映画と思えば十分ではないでしょうか。

パンフレット(850円)購入

樹海村の公式パンフレットを購入しました。

映画 樹海村 パンフ

犬鳴村と同様、景色が顔に見えるデザインです。

よめ
こんなのが家にあるの怖いよ・・・

犬鳴村のパンフレットは、映画鑑賞後のよめちゃんが怖がって購入しませんでしたが、今回は購入。

犬鳴村のパンフレットも購入しておけばよかったねーと二人で後悔。やっぱり映画の思い出で形に残るといえばパンフですね。

 

内容は登場人物紹介や演者さん・製作陣のコメントや設定紹介など。

特に、富士の樹海・コトリバコについての記事が面白かったです。都市伝説、好きです。

 

監督清水崇最新作『樹海村』2021.02.05解禁…

映画 樹海村
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