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第二外国語の選び方~各言語の情報と失敗しない選択方法を伝授する【大学新入生向け】

こんにちは!大学では「スペイン語」を履修したにんじんです。

 

ほとんどの人が高校まで「英語」を勉強してきたと思いますが、大学に入ると英語に加えてもう一つ外国語を勉強しなくてはなりません。

「英語だって苦手なのに、もう一つ外国語を学ぶなんて。。。」「なんかたくさんあるけど、何を基準に選んだらいいの?」

 

大学入学書類の中のカリキュラムを読み、第二外国語の存在を知ってとりあえず検索した君のために、第二外国語の選び方をお教えします。

主な第二外国語の種類と特徴

一口に第二外国語といっても、大学や学部によって選択肢は様々です。入学する大学・学部で開講されているか単位認定の対象かどうかをよく確認したうえで選ぶ必要があります。

多くの大学で選ぶことのできる主な第二外国語(二外:にがい)には次のようなものがあります。ちなみにカッコ()内は通称ですから、新入生同士で話すときにこのワードを使うと「こいつ、できる、、」となり打ち解けられるかもしれません。

1.中国語(チャイ語)

言わずと知れた人気言語のひとつですね。使用されている地域こそそれほど多くはありませんが、話者数や経済規模は相当なものです。将来役に立つ可能性はかなり高いでしょう。

表記が漢字と言うことで、日本人にはとっつきやすい一面もあります。ただし、我々が使う常用漢字とは異なる点、発音が多彩で難しい点に注意が必要です。

話者数 約13億人以上
話される主な国 中国シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアなど
言語の系統 シナ・チベット語族 シナ語派
文字表記 漢字(簡体字、繁体字)

2.ドイツ語(ドイ語)

こちらも人気言語ですね。私の友人も多く履修していました。

EU圏で最大規模の言語で広く話されています。英語と同じ言語系統に属しており、共通点も多いためとっつきやすいかもしれません。また発音がかっこいい感じの単語が多いですね。中二心をくすぐる言語ではないでしょうか。

話者数 約1億人以上
話される主な国 ドイツオーストリアルクセンブルクリヒテンシュタインベルギースイスなど約40か国
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 ゲルマン語派
文字表記 ドイツ語アルファベット(30文字)

3.フランス語(フラ語)

引き続き人気言語です。

発音が美しい言語として知られており、流暢に話せたらとてもスマートですね。ただし発音も文法も難易度が高い言語ですので、相当の練習が必要になります。

世界でも英語に次いで多くの国地域(ヨーロッパ、アフリカなど)で話されており、活用できる場面はたくさんあることでしょう。

話者数 約1~2億人以上
話される主な国 フランスモナコカナダベルギーなど50か国以上の国・地域
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派
文字表記 フランス語アルファベット(26字+記号付き文字・合字)

4.スペイン語(スぺ語)

ドイツ語、フランス語と比べ履修可能な大学が少し減るでしょうが、人気のある言語のひとつです。

ヨーロッパ、中南米で広く話されており、世界でも話者数の多い言語であることに加え、インターネット上での利用割合も英語、中国語に次いで高いと言われています。

文法は英語と比べてやや難しいですが、発音は非常にシンプルです。基本的に文字通り発音されるため英語よりも簡単に読むことができますし、日本語と同じ5つの母音しかありません。

ただし名詞の性別による冠詞の変化や動詞の活用形が多いなど、文法的に覚えるべきことは多めです。単元が進むほど難しくなっていくので、「前期は簡単だったのに後期からいきなり難しくなった…」というパターンになります。

話者数 約4~5億人以上
話される主な国 スペインコロンビアメキシコアルゼンチンコロンビアなど21以上の国・地域
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派
文字表記 スペイン語アルファベット(27文字)

5.ポルトガル語(ポル語)

スペイン語かポルトガル語のいずれかが履修可能な大学が多いのではないでしょうか。

話者数は多いですが、その多くをブラジルが占めます。ブラジル旅行に行きたい人はぜひ選んでみましょう。

スペイン語とよく似ており、スペイン語とポルトガル語で会話をしても頑張れば意思疎通ができるほどだそうです。

話者数 約2億5000万人以上
話される主な国 ポルトガルブラジルなど9の国・地域
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派
文字表記 ポルトガル語アルファベット(26文字+綴り字記号)

6.イタリア語

少しレアな言語ですが有名ですね。基本的にイタリア人が話します。旅行先として選ばれやすい国ですので、学んでおいて損はないでしょう。

スペイン語やポルトガル語とも結構似ているようです。

話者数 約6000万人
話される主な国 イタリア、サンマリノ共和国、バチカン市国ほか
言語の系統  インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派
文字表記 イタリア語アルファベット(21文字)+5文字(J,K,W,X,Y)

7.朝鮮語[韓国語]

お隣の国の言葉です。最近では、看板や案内標識、車内アナウンスなどで見かける機会も多くなりました。

ハングルは一見よくわからない記号の集まりに見えますが、実は非常に系統的に作られた言語であり、特に日本人にとって学習しやすい言語でもあります。私も少しだけハングルの勉強をしたことがありますが、基本の記号とルールさえ学べば理解しやすいつくりになっています。日本語の語順とよく似ており、他の欧米言語と比べ文法に苦労することはあまりないようです。

K-POPや韓流ドラマ好きの方はぜひ選びたい言語ですね。

話者数 約8000万人
話される主な国 大韓民国朝鮮民主主義人民共和国ほか
言語の系統 朝鮮語族
文字表記 ハングル(24文字の組み合わせ)+漢字

8.ロシア語

有名ですが、第二外国語としては少しマニアックで高難度な言語です。「人と同じは嫌だ!」「難しい言語をあえて選びたい」「ロシア文学が好きで原文が読みたい」という人におすすめ。

まず文字体系が異なります。英語などで用いるアルファベットと表記が同じでも発音が異なる場合があり、慣れるまでは混乱してしまうかもしれません。例えばロシア語の’P’は英語のR、’C’はSの音になります。

名詞や動詞の変化形も多く文法も難解と言われているため、覚悟を持って選ぶ必要があるかもしれません。

話者数 約1億8000万人
話される主な国 ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、ウクライナほか
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 スラブ語派
文字表記 キリル文字(33文字)

9.アラビア語

第二外国語としてアラビア語を選択できることは稀かもしれませんが、有名な言語ですので紹介しておきます。

日本人にとってはほとんどなじみのない言語かもしれませんが、世界では広く使われています。

見慣れない文字形であり、日本語と違って「右から左に読み書き」する上、文字をつなげて書くため切れ目が分かりにくいなど難しい要素がいっぱいです。発音はそれほど難しくはないようですが、、、

話者数 約2億人以上
話される主な国 サウジアラビアエジプト、カタール、イラクなど西アジア・中東・アフリカの国々
言語の系統 アフロ・アジア語族 セム語派
文字表記 アラビア文字(28文字)

10.ギリシア語

大学で学ぶことのできるギリシア語には、現代ギリシア語と古代ギリシア語があります。第二外国語として学べる大学はほとんどないと思います(外大くらい?)が、教養科目として学ぶことのできる大学はあるでしょう。

ギリシア文字は数学や物理で登場することも多く、案外見慣れているから安心・・・かと思いきや文章としてたくさん並ぶと混乱します(経験談)

世界でも難解な言語のひとつと言われています。

話者数 約1200万人
話される主な国 ギリシャ、キプロスほか東地中海の国・地域
言語の系統 インド・ヨーロッパ語族 ヘレニック語派
文字表記 ギリシア文字(24文字)

第二外国語の選び方

お待たせしました。それでは本題に入ります。

どんな基準で二外を選択するかは人それぞれだと思いますので、様々な評価基準ごとにおすすめ言語を挙げていきます。

有用性重視~将来役立つ言語を学んでおきたい場合

「将来はグローバルに働きたいから、世界で広く使われている言語を学びたい」

例えば、国連公用語として以下の6つの言語があります。

  • 英語
  • フランス語
  • スペイン語
  • 中国語
  • ロシア語
  • アラビア語

いずれも広い地域で使われていたり、国際社会で影響力のある国の言葉です。どれを学んでも役に立つことにかわりはないので、自分が将来活動したい地域の言葉を選ぶといいのではないでしょうか。南米ならスペイン語、アフリカならフランス語といった具合です。

中でもフランス語を求められる場面は多いので、特にこだわりがなければフランス語にしておけば大丈夫です。

 

単位重視~とにかく楽な言語で乗り切りたい場合

「必修だからとりあえず選ぶけど、正直楽ならなんでもいい」

多いのはこういうパターンだと思います。私もそうでした(笑)

 

そもそも日本語話者にとっては、「英語」も比較的難易度の高い言語です。

日本語の発音や文法構造と大きくことなるからですね。ということは逆に日本語に近い発音や文法の言語は比較的学びやすいということになります。おすすめは、

  • 韓国語 ・・・ 日本語の構造に近い
  • スペイン語/ポルトガル語 ・・・ 発音が日本語と近いため読みやすい

です。中国語も比較的学びやすいですが、私の周りでは単位を落として再履修している人が多かったように思います。

 

あとはSNSなどを通じて単位の取りやすさを調べてください。できれば同じ学科の先輩を見つけて聞き込みをしておきたいところです。先生によっても大きく難易度が変わるので、情報収集が一番大切です。

 

見た目重視~モテたい場合

完全に主観ですが、フランス語がいいと思います。

語学の授業では会話実習もあり交流しやすいこと、他学部や他学科の学生と合同の場合もあることなどから、仲良くなるきっかけにもなります。慎重に選びましょう。

 

趣味重視~興味のある言語がある場合

その言語を選びましょう。

旅行が好きで、ヨーロッパに行きたいならフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など。文学が好きなら原文の言語を。

勉強が趣味で、難しい言語に挑戦したい場合はロシア語やアラビア語がおすすめです。

 

まとめ

楽がしたいなら韓国語、スペイン語、中国語

無難に役立つ言語ならフランス語

興味のある言語がみつかったならその言語

 

どれを選んでも、きちんと勉強さえすれば単位はとれますので心配し過ぎないようにしてください。
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