こんにちは、にんじんです。
私は学生のときに色々な単発バイトをやったことがあります。
経験がある仕事を並べてみると・・・
運送会社での軽作業(夜勤)、食品工場のライン作業、工場の検品作業、什器の設置、チラシのポスティング、定点カメラの監視、模試の採点、研究補助などなど。
手っ取り早くお金がもらえて、二度と同じことをしないから多少のことなら耐えられる単発バイトですが、職場や作業内容によっては結構な当たり外れがあります。
(ハズレとはいえ、今となっては話のネタになっているのでok)
「単発バイトって何?」
「軽作業とか検品とか、何をさせられるの?」
「単発って肉体労働でしんどいって聞いたけど」
という疑問を持ってこの記事にたどり着いたあなたのために、実際に体験したアルバイトの内容をお伝えします。
もう過去の話なので、正直に書いていきます。
これから単発バイトに応募する!という方に向けてのアドバイスも書いていきますので、参考になれば幸いです。
単発バイトとは
そもそも単発バイトという単語自体、あまり聞いたことがない人も多いかと思います。
ふつうアルバイトといえば、週に数日、何時間かを同じ場所で働くものですよね。
単発バイトは、読んで字のごとく「4時間だけ」とか「1、2日間だけ」とかの超短期間の仕事です。
求人サイトに単発と記載されている場合もありますし、派遣会社に登録して単発のお仕事に申し込んで働く場合もあります。
単発バイトの良いところは、次のような点です。
- 暇な日にすぐ働ける
- 日払いや週払いなど、すぐにお金がもらえる
- 辛くても1日なら耐えられる(場合もある)
「明後日の予定がなくなったから、何かバイトでもするか・・・」といってすぐに見つけられる手軽さがいいですね。
もう2度と働かないし、一生会うこともない人としか関わらないと思うと気楽な点もおすすめです。
逆に、単発バイトの良くないところは次のような点だと思います。
- 肉体労働でしんどい場合もある
- 勤務地が家から遠いことも多く、移動時間や交通費がかかる
- 単純作業が多く、スキルが身につかない
後で書きますが、単発で補充される人員に期待される仕事は基本的に単純な力作業です。
また工場の立地は住宅地から離れていることが多く、電車やバスを駆使して行かなくてはなりません。
このように、単発バイトには仕事内容や勤務場所など様々な選択肢がありますので
自分に合う・合わないをしっかりと考えてアルバイト先を選ぶようにしたほうがいいです。
すぐお金がほしい、同じ仕事は飽きるからしたくない、体力には自信があるという方にはおすすめです。
単発バイト体験記
お待たせしました。
ここからは私が実際に体験した単発バイトの仕事内容について正直に書いていきます。
軽作業:大手運送会社の夜勤
まずは一番きつかった思い出のある「軽作業」のアルバイトです。
某大手運送会社の単発バイトで、夜勤(23:00~7:00)でした。
無知だった私は、「軽作業」は「ちょっとした事務作業の延長みたいなもの」という実に愚かな勘違いをして応募してしまいました。
家から勤務先もかなり遠かったのですが、夜勤のため給料もよく、たった1日ならばと小旅行気分で行ってみたわけです。
見知らぬ工業地帯を真夜中に働きに行く時点で心は折れかかっていたのですが、どうにか勤務先に到着。
もうひとり単発バイトの人がいて、二人で説明を受けて着替えました。
このとき初めて作業着を着て、鉄板入りの安全靴を履きました。非日常感に少しわくわくした覚えもあります。
が、すぐに後悔することとなります。
まず私が配置されたのは、次々にやってくるトラック内の山積みの荷物を下ろす仕事場でした。
「こんな夜中に大量の荷物が仕分けされているんだなあ。日本の物流ってこうして支えられているのか」
とかいう感慨に浸る間もなくやってくる荷物、荷物、荷物・・・
積み下ろしなので、かがんだり、伸びたり、とにかく腰の回転運動を伴います。
腰痛持ちの私はものの1時間ほどでダウンし、戦力外通告を受けることになりました。
次に配置されたのは、コンベアで流れてくる荷物がちゃんとまっすぐ流れているかを監視する職場でした。
まあ暇でやることはありません。楽してお金が貰えてラッキーという気持ちと、役立たずで申し訳ない気持ちとでモヤモヤしながら3時間ほど立っていました。
休憩時間の後は、荷物を仕分けする職場に配置されました。
そこでは、社員らしき方2名とカゴの中の山積み荷物を延々と仕分けをしました。
特別重いわけではありませんでしたが、眠気と疲労とでへとへとに。初夜勤はただただしんどかった。。。
そして後日談。
2日後に膝の下に大きな水ぶくれができました泣
無理な運動が祟ったのか、ちょっとかゆかった作業着が祟ったのかわかりませんが・・・
勤務時間:8時間(休憩1時間)
報酬:9000円
アドバイス:軽作業=機械でなくても可能な力仕事 の場合もあるので要注意
食品:弁当工場のライン作業
続いてきつかったバイト1位タイの「食品工場」です。
隣県の工場地帯にある、食品製造ラインでの単発派遣のお仕事でした。
「食品製造ラインで何をするかわからないけど、食べ物を扱うのだから劣悪な環境ではなかろう」という軽い気持ちで応募しました。
もちろん後悔することになります。
駅に集合し、同じ派遣の方々と一緒にマイクロバスで送迎されました。
工場夜勤とは違い、年齢も性別も幅広い感じでした。
食品工場なので、清潔さを保つことが非常に重要な職場です。
白衣を着て、手袋を二重に装着し、髪を落とさないために帽子も二重にかぶります。
トイレや休憩で出入りするたびに着替え、厳重な手洗いと作業靴の消毒をしなくてはいけません。
本当にこんな格好でした↑
そんな装備でやったことはというと
・大きなオーブンの入側で鮭の切り身を大量に並べる
・スイーツの素(?)を容器に詰め続ける
・出来上がった品物がたくさん入った入れ物を運ぶ
といった具合です。
一つの職場で同じ作業をするというよりは、人手が足りていない作業に次々に移動しながらサポートをする、という感じでした。
ここで大変だったのは、とにかく暑い!熱い!暑すぎる!!!ということ。
加熱調理器具の間近で働いているので仕方がないのですが・・・白衣の中は滝のような汗でした。
この職場で初めて、スポットクーラーの重要さを思い知りました。
こんなやつです↓
結構お高いんですね
そうして半日ほど働いた私は、昼休憩を前にして熱中症になってしまいました。
どれだけ休んでも、目まいと吐き気が治まらない・・・
申し訳ないと思いつつも、倒れてしまっては元も子もないので、早退させていただくこととなりました。
そして、帰りの電車の中で大変なことに気が付きました。
こんなに汗をかく仕事とはつゆ知らず、着替えを持っていませんでした。
通気性の悪い服装で大量の汗を吸ったTシャツは、かつて嗅いだことのないような刺激臭を醸し出していたのです。
不快な臭いを密閉空間に垂れ流していることにすごい罪悪感を覚えつつ、ふらつく足で帰途についたのでした。
勤務時間:4時間(途中抜け)
報酬:3800円
アドバイス:着替えは必携。暑さに弱い人は食品工場には向かない
検品:バッテリーのふき取り作業
「検品」というのは、出荷前の製品の最終確認をするような工程のことです。
私が行った職場では
箱に入ったバッテリーを取り出して、謎の結晶のようなものを布でふき取り、箱に戻す
という仕事をしました。
このバッテリー自体は2、3キロくらいなのでそこまで重たいわけではありませんでした。が
数十回、数百回と同じ動作を繰り返すため、腕はパンパンになってしまいました。
そして謎の結晶ですが、正体はよくわかりません。硫酸系の物質ではないかと思うのですが・・・
なんだか体に悪いような不安感はありました。
先の2つに比べたら作業自体は楽です。検品作業はおすすめできるかもしれません。
勤務時間:4時間
報酬:3600円
アドバイス:何を取り扱うかを確認しよう。ものによっては力作業になるかも
什器の設置:ビル内会場の設営
什器(じゅうき)というのは、棚とかショーケースなんかをイメージしてもらえたらokです。
何か展示会でもするのでしょう。机や椅子、棚などを並べる仕事でした。
人数もそれなりにいて、協力して短時間で働きました。
卒業式の準備で体育館に椅子を並べる作業の感じですね。
肉体労働ではありますが、重量物を一人で運んだりすることはなかったので、そこまできつくはありませんでした。
ただ単発の什器設置は短時間の場合も多いので、稼ぎとしては微妙なラインです。
勤務時間:2時間
報酬:2000円
アドバイス:引越しのような力は必要なく、女性でも可能な現場あり。短時間なので、ほかの仕事と組み合わせてもいいかも
ポスティング:ポストにチラシを投函
ポスティングは、各住宅にチラシをお届けする仕事です。
人と話す必要がなく、一人で黙々とチラシを入れていくだけなので精神的にとっても楽です。
季節によっては暑さ寒さがつらい場合もあります。
何種類のチラシが入った台車を運びながら、指定された区画の住宅に投函していくだけです。
投函し終わったら管理者に連絡し、台車を返却して終了です。
この仕事は結構お気に入りで、いろいろな会社のものを経験しましたが、どこも似たような作業内容でした。
勤務時間:4時間くらい
報酬:3500円くらい
アドバイス:誰でもできるのでおすすめ。特に誰とも話したくない人には最適
まとめ
以上、よくある単発バイトを5つ紹介してきました。
軽作業や食品工場は、合わない人にとってはかなりキツイ作業であることが分かっていただけたのではないでしょうか。
単発バイトは主に肉体労働・単純作業が多いので、自分に合った内容のものを選ぶようにすれば、よりよい働き方ができます。
ふつうのアルバイトに飽きてしまったら、単発バイトに挑戦してみてはいかがでしょうか。