ここでは、MathJax-LaTeXで「フォントとサイズ」を変更する方法をまとめています。
書体
MathJaxでは、以下のような書体を利用することができます。
書体名 | コマンド | 例 |
ローマン体 (関数など) |
\rm | \(\mathrm ABC abc あいう\) |
ボールド体 (ベクトルなど) |
\bf | \(\bf ABC abc あいう\) |
イタリック体 (物理量など) |
\it | \(\mathit ABC abc あいう\) |
サンセリフ体 | \sf | \(\sf ABC abc あいう\) |
タイプライタ体 | \tt | \(\tt ABC abc あいう\) |
フラクトゥール (ドイツ字体) |
\frak | \(\frak ACB abc あいう\) |
スクリプトフォント (筆記体、大文字のみ) |
\scr | \(\scr ABC abc あいう\) |
白抜き文字 (集合など) |
\mathbb{} | \(\mathbb{ABC abc あいう}\) |
対応するフォントがない場合は別のフォントに置き換えられます。
全体を同じフォントで統一する場合は \(\bf ABC\)
のように記述します。かっこ{ }は不要です。
同じ式の中で異なるフォントを混在させたい場合は
\(\rm{AB}\bf{CD}\it{EF}\) |
\(\rm{AB}\bf{CD}\it{EF}\) |
のように記述することが可能です。
また、\の後にmathをつけても(例えば\mathrmなど)同じ意味になります。
カリグラフィー
カリグラフィーとは、西洋の書道とも呼ばれる文字を美しく表記するための方法です。
MathJaxでは、\mathcalコマンド(\calでも可)により使用可能です。
コマンド | 例 |
\mathcal{ABCDEFGHIJKLMN} \mathcal{OPQRSTUVWXYZ} |
\(\mathcal{ABCDEFGHIJKLMN}\) \(\mathcal{OPQRSTUVWXYZ}\) |
例えば、ラプラス変換やフーリエ変換を表示する際に用います。
\(\mathcal{L}[f(t)]=\int_0^{\infty}f(t)e^{-st}dt\) |
\(\mathcal{L}[f(t)]=\int_0^{\infty}f(t)e^{-st}dt\) |
\(\mathcal{F}[g(t)]=\int_{-\infty}^{\infty}g(t)e^{-2\pi ift}dt\) |
\(\mathcal{F}[g(t)]=\int_{-\infty}^{\infty}g(t)e^{-2\pi ift}dt\) |
大きさ
MathJaxでは、以下のような文字の大きさを指定することができます。
コマンド | 例 |
\Huge | \(\Huge{Huge}\) |
\huge | \(\huge{huge}\) |
\LARGE | \(\LARGE{LARGE}\) |
\Large | \(\Large{Large}\) |
\large | \(\large{large}\) |
\normalsize | \(\normalsize{normalsize}\) |
\small | \(\small{small}\) |
\scriptsize | \(\scriptsize{scriptsize}\) |
\tiny | \(\tiny{tiny}\) |
下にいくほど小さくなります。
部分的にサイズを変更したい場合は
\(\Large{L}\normalsize{M}\small{s}\) |
\(\Large{L}\normalsize{M}\small{s}\) |
のように指定することが可能です。
メニュー
MathJaxを使用してわかってきたこと、注意点などを自分用の備忘録も兼ねてまとめていきます。 コマンド例は基本インライン表示にしています。必要に応じてディスプレイ数式モードへの書き換えをしてください。 環境構築[…]