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含歯性嚢胞で完全水平埋没の親知らずを抜歯したときの体験談

こんにちは、にんじんです。

にんじん
親知らずは4本とも水平埋没系男子です

今回は、22歳のときに初めて下の水平埋没親知らずを抜歯した時の体験談を書いていきます。

これから親知らずの抜歯をする予定がある人、抜歯の様子や痛みなどが気になっている人向けです。

※抜歯の難易度やその後の回復については、担当医の技術や歯の状態、回復力など個人差があるため、必ずしも同じ状態になるとは限りません。参考までに読み物として楽しんでいただければ幸いです。

 

実は、もうすぐ二本目の抜歯をすることになっています。

過去に抜歯したときのことを思い出しながら、準備しておくことやこれからの苦しみを想定して気持ちを整えています。

 

一本目のときはちょっとしたトラブルも起きたので、その話もしていきます。

お楽しみに!

 

含歯性嚢胞と診断される

歯痛

大学生のときに虫歯の治療で通っていた歯医者さんから、突然こんなことを言われました。

「下の親知らずだけど、抜いたほうがいいね」

 

私の親知らずは4本とも水平埋没で存在していることは知っていました。

特に、下の親知らずは手前の奥歯に引っかかっていて、両側とも生えきらない状態でした。

親知らず、それも埋没の場合は抜歯が大変だという話は聞いたことがあり、何事もなければこのまま放置しようと考えていたのですが・・・

 

「歯のところに影みたいなのが写ってるでしょ。これ含歯性嚢胞だから、早めにとらないと。いつにしようか」

 

含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)

歯の原基(歯が発生する組織)の上皮から生じる嚢胞で、その嚢胞腔内に埋伏歯の歯冠を含んでいます。無症状に経過し、エックス線写真撮影で偶然に発見される場合が多くみられます。

引用:口腔外科相談室 嚢胞

初めて聞く単語に、頭の中は???状態でした。

含歯性嚢胞とは、歯のまわりに袋のようなものができて、中に膿?が入っているらしいとのこと。私も上のリンク先の写真みたいなレントゲン写真になっていました。

にんじん
抜歯は嫌だけど、そんなものが口の中にあるのも怖い・・・どうしよう( ;∀;)

このとき通っていた歯医者さんは、虫歯の治療も痛みがなく、安心してお任せできる方でした。

いつかは抜かないといけないなら、仕方がない。もうすぐ夏休みというタイミングだったこともあり、親知らずの抜歯を決めました。

 

抜歯前の検査

下の親知らずの場合、歯の根元の近くを下あごの神経が通っているためリスクが高くなります。

まず、歯科用のCTで立体的な構造を撮影されました。

その結果から抜歯しても大丈夫だという診断を受けました。

うれしいような、怖いような・・・

 

抜歯の流れを簡単に説明していただきました。

  1. 歯茎を切開する
  2. 骨を削って親知らずを露出させる
  3. 歯を割って取り出す
  4. 縫合して終了

聞いただけで気分が沈みますね。はぁ、いやだなあ・・・

 

抜歯当日までは特にすることはなく、体力をつけておくだけです。

また抜歯後は食事が困難になるため、ゼリーやスポドリなどの準備をしておきました。

 

抜歯当日、口内で土木工事

土木工事

抜歯は、午前の診察時間が終わった後の予約でした。

早めの昼ご飯を食べ、緊張しながら歯医者に向かいました。

 

入り口から入ってすぐ、壁のところに大きめの蜘蛛がいることに気が付きました。家の中で見たら悲鳴を上げるレベルのやつです。

普段なら違ったかもしれませんが、このときは初めての抜歯に緊張していたので、なんとなくスルーしてしまいました。

この蜘蛛が後に騒ぎを引き起こすことになるとは思いもしませんでした・・・

 

普段の診察場所とは違い、個室に案内されました。

前の患者さんが全員帰った後、先生がやってきていよいよ施術開始です。

 

まずは普段の治療のように、麻酔の注射からはじまりました。

 

「少しチクッとするよー」

チクッ・・・

チクッ・・・

チクッ・・・

「麻酔が効くまで少し待っててね」

そういって先生は一旦何処かへ。

ふむ。注射の数はいつもより多いけど、とまだまだ余裕でした。

 

「はい、もう少し麻酔するからねー」

なにやらデカい機械を構えて先生が戻ってきました。

チクッ・・・ググッ・・・・・・・・・

針を奥の方まで刺されているような感覚。痛いわけではないけれど、ぐりぐりと不安になる感触です。

歯を抜くからには相当麻酔を効かせないといけないんだなあと、まだそれなりに余裕でした。

 

麻酔が効くまで数分待機し、ようやく手術が始まりました。ドキドキ。

歯茎を切開された痛みはまったくありませんでした。もしかして今切られた?というレベル。

これなら余裕だ・・・と思えたのはここまで。

「じゃあ、少し削るからねー」

その直後

チュイーン・・・ゴリゴリゴリ・・・・・・・

虫歯治療で聞く、あのイヤーな音の上位互換がそこにありました。

まったく痛くはないのですが、顔に伝わる振動と音でメンタルに一気にダメージ!

 

そのまま親知らずを削られた様子。焦げ臭いにおいが漂ってきました。

今でも覚えていますが、魚を焼くときのにおいにそっくりでした。

ちょうど昼だしなあ、魚食べたいなあ、と現実逃避をしながらぼーっと思っていました。

 

さて、しばらく削られたら次は

「ちょっと力かけるよー」

というと、口の中に棒状のものを突っ込まれ、ものすごい力を掛けられました。

え?これ大丈夫なやつ?もし手が滑ったら口の中大惨事じゃ、と不安になりました。

ミシッ・・・メキメキ・・・・・

とおよそ口の中でしてはいけない音が脳内に響きます。

この辺りで精神力は残り僅か。必死で口を開きながら、全身硬直状態です。

 

やがてバキッという音がして、口から何かがつまみ出されました。

ようやく終わったか、よかったー

・・・と、思いますか?私はこのとき思いました。

しかし長い闘いはまだまだ始まったばかりだと思い知ることになります。

 

「少し削るねー」

「力掛けるよー、グッ・・・」

「まだ固いな、削るねー」

「力掛けるよー、フンッ・・・」

・・・

一向に抜けない歯と、だんだん強くなっていく力。

もう、好きにして・・・と疲れて諦めを感じました。

 

その時、受付の方から女性の悲鳴が!!

ざわつく病院内。気にせず処置を続ける先生。向こうの方でばたばたと暴れるような音。

さすがに先生が「ちょっと、大変なんやから静かにしたってや!!」とお怒りに。

しかし依然として騒ぎが収まる様子はありません。

 

なんだ?変な人でも来たのか?今無防備だから逃げられないなーとかぼんやり考えていました。

そこでふっと思い出される記憶・・・そういえば、入り口にでかい蜘蛛がいたような・・・

そう。あの蜘蛛が、私の抜歯の真っ只中に姿を現したのでした。そりゃ叫び声のひとつやふたつ出ますわ。

 

あぁ、前もって逃がすなりしておけばよかった。

こんな騒がしい中、歯を砕かれるなんて・・・お願いだからこっちに入ってきませんように

・・・

 

抜歯

その後なんとか歯を抜き終わり、縫合して終了しました。

かかった時間は30分程度でしょうか。体感時間はもっと長かったですけど。

口が小さい上にずっと開け続けていたため、口の端が切れてしまいました。

 

ちなみに嚢胞とやらは一瞬で採取されました。病理なんとかに回すとおっしゃっていたので、何かを調べたのだと思いますがあまり覚えていません。

掛かった料金は合計1万円くらいでした。

抜歯自体は5000円もしませんが、嚢胞の調査に結構お金がかかるみたいです。

こんなに大変な作業なのに、思いのほか安くて驚きます。歯医者って大変さの割にあまり儲からないのでしょうか。

 

恥ずかしいことに、なんと手持ちのお金が足りませんでした。

抜歯は5000円くらいと調べていたので、あまりお金を持ってきておらず。

徒歩5分なので取ってこようかと思いましたが、術後で疲れているだろうし次回の診察時でいい、とのことで助かりました。

 

精神的ダメージに加え、全身に力が入っていたため疲労感がすごかったです。

帰宅してすぐもらった痛み止めを一錠飲み、眠りました。

無事終わってよかった・・・と思いきや、闘いはまだこれからだったのです。

 

終わってからの二日間はしんどい

さて、抜歯自体は無事に終わりました。

麻酔のおかげで痛みもなく、思っていたよりは大丈夫だったなと思いきや。抜歯後も大変でした。

 

ズキズキとうずくような痛み熱っぽさを感じ、目が覚めます。

起き上がるのがつらい。風邪をひいたときのような体の重さとしんどさを感じました。

とてもじゃないけど、何も食べる気力がわきません。とはいえ体力の回復のためにも、また薬を飲むためにも何かをおなかに入れないといけないので


 なんとかウイダーinゼリーを飲みました。抜歯後はウイダー必須だと思います。

吸うのはよくないらしいので、横を向きながら上を向いて流し込むという滑稽な格好で飲み込むことを繰り返し、数分かけてなんとか完食。

薬を飲んでまた寝ます。当日は風呂もNG

 

翌日も調子は今一つで食欲も出ず。顔もだんだん腫れてきました。そりゃ骨けずってこねくり回してますからね。

脈打つような痛みに耐えながらウイダーを飲んでひたすら寝るだけの生活。

 

二日目が顔の腫れのピークでした。鏡を見ると、片方だけ明らかに腫れあがる顔。熱もしっかりもっています。

食事は丸二日はゼリー飲料のみでした。はやく米が食べたい・・・

 

三日目にもなると、まともな食事をしていないせいもあって体力も限界になってきました。

そこでおそるおそるパンを食べてみました。普段の5倍くらい時間をかけてゆっくりと咀嚼。あぁ、おいしい。

その後もしばらくはパン生活を続けました。米を食べたのはいつだったか・・・

腫れはゆっくりと引いていき、1週間後の抜糸の頃にはだいぶ良くなっていました。

 

とにかくドライソケットが怖かったので、慎重に慎重を重ねて過ごしました。

 

まとめ~これから抜歯をする方へ

親知らずの抜歯は、水平・埋没・下顎の場合、約30分程度かかりました。料金は5000円程度です。

麻酔がしっかり効いていれば、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。安心してください。

術後は腫れますし、ご飯は食べられないことを覚悟してください。数日も経てば回復してくるので、耐えましょう。

 

二本目の埋没親知らずを抜いてきました。

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