新米夫婦のふたりごとのなつです。
熊野那智大社に参拝した後、青岸渡寺(せいがんとじ)と三重塔へ行ってきました。
この記事では
- 青岸渡寺境内の様子・いただいた御朱印
- 三重塔の内部・三重塔から見た那智の滝
について書いていきます。
西国三十三所巡礼 第一番 青岸渡寺(和歌山県)
- 開基:裸形上人 御本尊:如意輪観世音菩薩
- 創建:仁徳天皇御代(313~399)
- 御詠歌 :補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬
青岸渡寺は仏教の天台宗のお寺で、33体の観音菩薩(慈悲の仏)像にお参りする西国三十三所観音巡礼の一番礼所であります。
西国三十三所観音巡礼は、貴族や上皇の間でこの巡礼が人気を博した平安時代(794-1185)から行われ、日本遺産にも認定されています。
引用元:那智山青岸渡寺|世界遺産 境内看板
境内の様子を紹介します!
熊野那智大社の授与所方面に抜けるとすぐ門があり、くぐると青岸渡寺の境内となっていました。
近すぎてびっくり。
(山門)
熊野那智大社に向かう鳥居を通りましたが、道の反対側に青岸渡寺へ行く参拝道がありました。
青岸渡寺の山門には、仏教の守護神である仁王と神社を守る狛犬という珍しい組み合わせになっているみたい。
見たかったなー。次回!
本堂(如意輪堂)
パンフレットによると「桃山時代建築として熊野地方最古の建造物」
本堂前には『那智山如意輪観世音菩薩』とかかれたのぼりや沢山の灯篭が置かれていてごちゃっと感あり。
それだけ奉納する人が多いってことなのかな。本堂の屋根部分が美しくて個人的に好き。
『西国第一番札所 那智山青岸渡寺』と金文字で書かれていてかっこよかった~。
青岸渡寺には日本最大の鰐口(わにぐち)が本堂入口にあるみたい。
完全に見逃した!と思っていたけれど、参拝の時鳴らす鐘や鐘の緒はなかったはず・・・。コロナ対策かな?
堂内入れるようになっていたので、おじゃまして参拝してきました。
※堂内撮影禁止でした。
本堂の外廊下?ぐるりとできました。
垂木が赤くなっている・・・歴史の積み重ねを感じました。
青岸渡寺から見た那智の滝
青岸渡寺の境内からも那智の滝が見えました。
那智の滝もすごいけれど、山々と空の青さもすごい!大自然に心が晴れ晴れする感じでした。
如法堂(大黒堂)
本堂出て那智の滝側方面に行くと那智山七福神を祀る如法堂(大黒堂)がありました。
- 大黒天・・・財福・商業を司る尊天
- 弁財天・・・諸芸・財福を司る尊天
- 毘沙門天・・・諸々の守護を司る尊天
- 恵比寿・・・海運・漁業を司る尊天
- 福禄寿・・・福寿・宿曜を司る尊天
- 寿老神・・・延命・長寿を司る尊天
- 布袋尊・・・福徳・円満を司る尊天
靴を脱いで中に入ることができました。どこか落ち着く感じ。
併せて参拝することができてよかったです。
青岸渡寺でいただいた御朱印
初穂料300円
青岸渡寺の御朱印は、朱印4つとかなり豪華でした。
- 右上:西國第壹番礼所(※壹=一)
- 左上:西國三十三所草創1300年青岸渡寺【特別印2023年3月31日まで】
- 中央:梵字「キリク」
「貪慾(むさぼり)、瞋恚(いかり)、愚痴の3つの煩悩の周囲に火焔で焼却し無垢な清浄心になる意味です。」
(引用元:青岸渡寺パンフレット)
三重塔
那智山が霊場として全盛期を誇った平安末期(800年前)に建立されたものと推定され、
『那智参詣曼荼羅図』には本堂付近に描かれているが、江戸時代暴風により倒壊、昭和47年(1972年)今の地に復興。
塔三層に千手観世音菩薩、二層に阿弥陀如来、一層に不動明王が安置されています。
(参考:青岸渡寺パンフレット)
青岸渡寺参拝後、三重塔へ!
徒歩で10分くらいの場所にありました。
三重塔の入館料は、大人300円・子供200円。窓口でお支払いしました。
三重塔の中に入ると豪華な板壁画がたくさん!!
パンフレットによると三層には金剛界曼荼羅二十八部衆、二層には聖衆来迎図、一層には熊野那智極楽曼荼羅があるとのこと。
壁や格天井にまで絵がびっしり!豪華絢爛でした。
エレベーターで一番上に登った景色がこんな感じ!熊野那智大社の社務所と山々。
反対側に那智の滝。すごい!!!壮大な景色が広がっていました。
よく見ると滝の始まり部分に注連縄が見えます。
正月と例大祭「那智の扇祭り(7月14日)」の前に新調するそうです。張替え作業の画像を見ましたがひゅん!となる。。こりゃすごい。
ズームを使わず撮影するとこの距離感。
ざああああ!!!!と滝が流れ落ちる音も聞こえます。
那智の滝の景色を一通り楽しんだところで三重塔の装飾に目がいきました。龍、お顔が好み。
この鐘?みたいなのも青空に映えていました。(名前知りたい)
塔内部に戻ると『聖衆来迎図』がありました。(阿弥陀如来・二十五菩薩来迎図ともいう?)
聖衆来迎図とは・・・衆生の臨終に際して衆生を極楽に向かえるために阿弥陀如来が諸菩薩にとりかこまれて人間社会に迎えに来る所を描いたものです。
(衆生:人間をはじめすべての生物)
本当に素敵。本当に入場料300円でいいのだろうか・・・と思うくらい。ありがたや。
階段を一層下に降りても美しい壁画。
記念撮影所と看板が出ていたので、また外に出てみるとさっきより那智の滝が近くに感じました。
三重塔の内部、景色に大満足。受付で手ぬぐいを買って終了。
三重塔から那智の滝へ
三重塔から那智の滝へ向かう道を紹介して記事を〆ようと思います。
車も通る道をひたすら下って行くと・・・
『熊野古道中辺路』という案内分岐が出てきます。
大人しく那智の滝と書かれた道を進むと・・・大丈夫か?という山道へ突入。
(前日当日雨なんていうシチュエーションの場合、下るのはやめた方が良さそうな感じ。)
振り返って撮影した写真。とっても良い。
道中にまた鹿。
人の声がする!と思ったら最初、車で登ってきた時見たお土産屋さんの看板が見えました。
10分かかっていないのに、とても長く感じました。
那智の滝・飛滝神社の入口へ到着!!!
次の記事で那智の滝・飛滝神社に参拝した様子を紹介します。
アクセス
青岸渡寺
住所 | 〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8 |
電話番号 | 0735-55-0001 |
営業時間 | 三重塔:8:30~16:00 |
参拝料 | 青岸渡寺:無料 三重塔:大人300円・小人200円 |
まとめ
和歌山県にある青岸渡寺に参拝してきました。
西国三十三所巡礼の札所にはちょくちょく足を運んでいたので、第一番の札所に参拝することができて嬉しかったです。
三重塔から見る那智の滝の絶景は忘れないと思います。内部の壁画も美しかったので参拝をおすすめします。
とにかく最高だった。。