夫婦で城崎温泉に旅行したとき、「玄武洞」を観光しました。
城崎温泉から車で10分程度と近く、駐車場や見学料のお金もかかりません。
見学時間も1時間程度で、散歩するように大自然の作り出す不思議な光景を満喫することができました。
この記事では玄武洞の見どころやアクセス情報等を紹介していきます。
玄武洞公園はどんな場所?
玄武洞公園は兵庫県豊岡市にある景勝地です。
看板の後ろに見えているのが玄武洞です。結構遠くからでもすごい景色で驚きます。
国の天然記念物「玄武洞」。
160万年前に行われた火山活動により山頂から流れ出したマグマが、冷えて固まる時に作り出した規則正しいきれいな割れ目が玄武洞です。
そして、約6000年前、波に洗われてその姿を現しましたが、人が石を採取したため洞となりました。
六角形の無数の玄武岩が積み上げられた不思議な美しさは、今日も人々を惹きつけています。
自然洞窟ではなく採石跡です。ここの岩石は石材や漬物石として利用されたとか。
城崎温泉街の真ん中を流れる大谿川(おおたにがわ)の岸壁にも使われているそうです。
岩石に発生する規則正しい割れ目のことを、「節理(せつり)」と呼びます。
玄武洞で見られるような、岩石が柱のようになった節理を特に「柱状節理」といいます。
溶岩が冷えて固まるとき、岩石の体積が収縮して割れが発生します。
表面から内部に向かって冷えていくので、これによって割れが進展・成長して柱状になります。
割れ目から空気が侵入して柱面から冷却され、水平方向にも二次的な節理が発生し、岩石片が積みあがったような形状になることもあります。これが玄武洞で見られる節理です。
均等に割れが発生すると、ハチの巣のような六角形になります。また冷却速度によって太くなったり細くなったりします。
自然現象がまるで人工物のような構造を生み出す神秘的な光景こそ、玄武洞の魅力といえるでしょう。
玄武洞の由来
「玄武」というのは、古代中国で誕生した四神の一柱です。亀に蛇が巻き付いた姿として描かれることが多くあります。
亀の甲羅のような美しい断面と蛇のような長い柱状をしていることから、玄武を連想して命名されました。
なお四神は方位を守る神としても知られており、「玄武(北)」のほかに「青龍(東)」「白虎(西)」「朱雀(南)」もいます。
玄武洞公園にある5つの洞穴にはそれぞれの名がつけられており、「玄武洞」「青龍洞」「白虎洞」「北朱雀洞」「南朱雀洞」があります。
玄武洞の歴史
玄武洞は美しい自然の風景が楽しめる観光スポットです。
しかしそれだけではありません。地質学、地球科学的な観点からみても大変興味深い場所なのです。
玄武洞の歴史を簡単にまとめてみました。
約160万年前 | 火山活動により形成される |
約6000年前 | 河川の浸食により姿を現す |
1807年(江戸時代後期) | 幕府の儒学者、柴野栗山が「玄武洞」と命名 |
1884年(明治17年) | 東京大学の小藤文次郎博士が玄武洞の名から「玄武岩」を命名 |
1926年(大正15年) | 京都大学の松山基範博士が、玄武洞の岩石が現在とは逆向きに磁化されていることを発見 1929年に地磁気反転説に関する論文を発表 |
1931年(昭和6年) | 玄武洞・青龍洞が国の天然記念物に指定 |
1963年(昭和38年) | 山陰海岸国立公園に指定 |
大自然の美観を楽しみながら、地球活動という太古のロマンに思いを馳せるのもまた格別ですよ。
それでは、実際の写真とともに玄武洞の見どころを紹介していきたいと思います。
写真で見る玄武洞
玄武洞ミュージアムに車を停め、玄武洞公園の正面入り口である階段を上っていきます。
この道を上った先を曲がるとすぐに、玄武洞の姿が目に飛び込んできます。
その景色は「おぉ・・・すごい・・・」の一言。想像以上の迫力と存在感がありますよ。
玄武洞
一番大きく、観光客を出迎える顔役である玄武洞。人間と比べるとそのスケールがよくわかる。
岩石柱がつくる幾何学的な美しさは息をのむような不思議な魅力があり、しばらく眺めても飽きません。
青龍洞
最大15メートルにも及ぶ、長く美しい柱状節理が特徴的です。
曲がりながら伸びる節理が天に昇る龍の姿を想起させます。
白虎洞
白虎洞では柱状節理の水平断面を間近で観察することができます。
太さの違いや断面形状に着目して見るのも面白いですよ。
北朱雀洞
羽を広げた朱雀の姿に見える北朱雀洞です。
南朱雀洞
天へと飛び立っていく姿にも見える南朱雀洞です。
二つの朱雀洞はすぐ隣にあります。
玄武洞不動明王
玄武洞から青龍洞へと向かう道中に、「玄武洞不動明王」の御社がありました。
玄武岩の玄さん
豊岡市のゆるキャラ「玄武岩の玄さん」のパネルがありました。
顔はめパネルを見たらはめずにはいられないよめちゃんです。
玄武洞公園ガイドもあります
玄武洞公園の入り口にガイドさん(NPO法人 玄武洞ガイドクラブ)もいらっしゃいました。
美しい景色を眺めるだけでなく、玄武洞の歴史や知識について解説していただきながら観光すると、一層楽しむことができるかも。
参考:玄武洞公園ガイド料金
ガイドコース | 2洞コース | 5洞コース |
個人1名 | 330円 | 550円 |
団体7名~25名 | 2200円 | 3300円 |
団体26名以上 | 3300円 | 4400円 |
結構利用している方がいました。
玄武洞ミュージアム
玄武洞公園の入り口には玄武洞ミュージアムやレストラン、お土産ショップなどもありました。
玄武洞観光に合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
兵庫県最大の石の博物館。
世界各国から集められたここでしか見る事のできない宝石・光る石・奇石・化石・鉱物などを展示。
見て触って驚きながら“石”の不思議を体感できます。
入館料は中学生以上800円、小学生400円、幼児300円となっています。
アクセス
玄武洞へはいくつかのルートがあります。
- JR城崎温泉駅から車で約10分 or 自転車で約20分
- JR豊岡駅から車で約10分 or 自転車で約20分
- JR玄武洞駅前から渡し船で川を渡る(片道300円)要予約
最寄り駅は川の向かい側にあるので、船で川を渡る必要があります。予約が必要ですが、その場で連絡すると迎えに来てくれるそうです。
城崎温泉や豊岡からは車で10分です。もしくはレンタサイクルを利用することも可能です。道は平坦なので自転車でも気軽に行くことができます。
住所 | 兵庫県豊岡市赤石 |
電話番号 | 0796-23-3821(玄武洞ミュージアム) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
駐車場 | 無料 70台 |
まとめ
城崎温泉観光で玄武洞公園に訪れました。
実物を見てみると、画像で見る以上の魅力に感動しました。
気軽に観光することができる玄武洞で、自然のパワーを感じてみてください。
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