京都市在住の新米夫婦のふたりごと「なつ」です。
京都市右京区にある紅葉の名勝『高山寺』に参拝してきました!!
5月だと青もみじがとても綺麗でした。
特別拝観の様子は別記事に書きましたが、通常拝観分もとても素敵だったので続けて感想を書いていこうと思います。
栂ノ尾山 高山寺(京都市右京区)
京都の西郊に位置する高雄・槇尾・栂尾は三尾と呼ばれ、古来より紅葉の名勝として、また四季折々の美しさを育む地として知られてきた。
高山寺はその栂尾にある古刹である。
創建は、寺伝によると奈良時代末の宝亀五年(774)に光仁天皇の勅願によって開かれ「神願寺都賀尾坊」と称したと伝わる。
「高山寺」の寺号は、鎌倉時代はじめ建永元年(1206)明恵上人が後鳥羽上皇よりこの地を与えられ「日出先照高山之寺」の勅願を賜ったときからである。
高山寺中興開祖である明恵上人は、華厳宗興隆を実践し、その徳行は皇族・公卿・武士の要人及び民衆など多くの人々の振興を集めた。
そして「鳥獣人物戯画絵巻」に代表される数多くの文化財が高山寺に集積されていったのである。
また、明恵上人は、臨済宗開祖の栄西禅師から宗より持ち帰った茶が宇治へと伝わり、その後日本各地へと広まっていった。
そのことから高山寺は「茶の発祥の地」とされている。
平成六年(1994)には「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録された。
引用元:高山寺リーフレット
【交通アクセス】京都駅からJRバスに乗って向かう
高山寺は、JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行に乗り、栂ノ尾で下車するとありました。
大人料金が片道230円(!?)でした。
時刻表を見ると大体1時間に2本。
余裕をもって1本早いバスに乗ることにしました。(後でその判断に助けられました汗)
普段バスに乗らないので、京都駅バスターミナル内でバス停を見つけられるかが一番不安でした。
なので事前にGoogleマップのストリートビューを確認したところ
JR京都駅(烏丸中央口)を出て真正面にあるバス停を利用することが分かりました。
高速バスとは違い、普通のバスなので車内トイレなし。
山道はバスの横幅では曲がり切れないので、タイミングを見て反対車線に飛び出し曲がる様子はスリルがありました!
(メモ:次回おむつ・酔い止め必須)
表参道を通り過ぎ、裏参道近くのバス停に停車。約55分のバス旅でした。
題名悩み高山寺の境内を歩く
裏参道から表参道まで歩いて1.2分ですが、向かいから車やバイクが来るのは怖いので裏参道を登ることに。
裏参道
裏参道は石段となっていました。
登るハードルは低かったのですが、ありえないくらい羽虫が飛んでいて発狂しましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
耳元でずっと「ぶ~ん」と羽音がしているの無理!
ふさふさの苔や素敵な東屋(間雲亭?)に癒されつつも虫いっぱいの裏参道から離れたい一心で急いで登っていきましたが
境内どこもそんな感じでした。ほんと自然豊か・・・。
石水院門
裏参道から少し歩いたところに『国宝 石水院参拝入口』と書かれた看板がありました。石水院門をくぐると書院がありました。
書院
書院では、特別拝観や石水院の拝観受付をしてもらえました。
拝観料は800円(※秋期入山料+500円)
書院から石水院へ。中庭も素敵!
石水院
明恵上人時代の唯一の遺構であり、上人が後鳥羽上皇により学問所として賜った建物とされる。鎌倉初期の神殿造の面影を残す建造物としても貴重であり、国宝に指定されている。
石水院 廂の間
明恵上人が敬愛した善財童子像が置かれていました。歩いている最中も合掌しているみたいなポーズが印象的でした。
石水院南縁
ぐるりと回り南面へ。辺り一面美しい緑が広がっていました!
景色も良く、良い風が吹いてきてすごい心地よい・・・。
南縁には鳥獣人物戯画だけでなく、「日出先照高山之寺」額、明恵上人樹上坐禅像(写真中央)など貴重なものが置かれていました。
国宝や重要文化財を見るだけでも大満足でしたが、部屋の装飾もまた素敵で・・・
釘隠しに蓮の花、襖の引手には双葉葵と植物が描かれていました。
鳥獣人物戯画絵巻
今回の参拝の目的!!国宝『鳥獣人物戯画絵巻』を見ることができました!
有名な甲部分には、蛙と兎の相撲や猿を追いかける兎など見知った絵柄が!!!
甲乙丙丁の四巻からなる巻物は思った以上に長かったです。
紙の切れ目?には、『高山寺』の朱印(割印)が入っていることに気付きました。
実際に見ることができてよかったです!!!
茶園
石水院から出て金堂に向かいました。
道中、苔が綺麗に生えている塀や水路が綺麗すぎて目が幸せでした。
左手に特別公開時に入らせてもらった『日本最古之茶園』
明恵上人は、栄西禅師から宗より持ち帰った茶種を贈られ、栂尾の山内で栽培した。栂尾茶は品質が良く「本茶」と呼ばれて重宝された。この茶が宇治へ移植されたのが宇治茶の起こりである。
引用元:高山寺リーフレット
栂尾で栽培された茶は「本茶」、それ以外は「非茶」と呼ばれていたそうです。
毎年5月に茶摘み、11月8日献茶式が開山堂で行われるそうです。
開山堂
開山堂は石水院出てからある階段を登った先にありました。
明恵(1173~1232)が晩年を過ごし、入寂した禅堂院の跡地に立つ。明恵上人坐像が安置され、御影堂信仰の対象となった。
引用元:概略|高山寺公式ホームページ
御影堂信仰とは?と思い調べたところ
とのこと。弟子たちが明恵上人の木像を置いた堂だからか!と納得しました。
明恵上人御廟
開山堂からさらに山の方へ進み、階段を登った先に明恵上人御廟がありました。
石垣に隠れて見えなかったのですが、御廟のそばには宝篋印塔と如法経塔が建っているみたい。
塔には何の意味があるのだろう?と気になったので検索。
お墓きわめびとの会さんのサイトにあるコラム【宝篋印塔の歴史と特徴】で勉強させてもらいました。
仏足石
御廟から金堂方面に向かう途中に仏足石がありました!
仏足石は、”釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの”だそうです。
よくよく見てみると模様がついていることに気が付きました。
真ん中の太陽?みたいな模様が気になって調べたところ千輻輪宝というみたい。
何度か目にする機会はありましたが、初めて絵柄に興味が湧きました!
色々な発見がある日だな~
金堂
最後に金堂に参拝しました!
かつての本堂の位置に立つ。(中略)その本堂は室町時代に焼失し、現在の金堂は江戸時代寛永年間(1624〜44)に御室仁和寺真光院から古御堂を移築したものである。釈如来像を本尊とする。
真言はノウマクサマンダボダナンバク
金堂道
参拝を終えて金堂道~表参道を歩いていきました。振り返ると雰囲気ある・・・!
石燈籠
石燈籠は〇と月になっていることに気が付きました!
表参道
表参道は歩きやすかったです。
裏参道もなかなか味がありましたが、足腰悪い方は表参道がおすすめ。
青もみじの清涼感がすごかった!!紅葉していなくても楽しむことができました。
素敵な景色とともに学びあり、素敵な参拝となりました。お世話になりました。
高山寺でいただける御朱印帳・御朱印
高山寺の御朱印帳は鳥獣戯画がデザインされていました!
絵柄×カラーバリエーションがあり、かなり悩みましたが、2冊購入しました!
御朱印帳
御朱印帳(鳥獣戯画カバー付き)
- 初穂料:2,000円(+御朱印300円)
- 大きさ:縦約18.3cm×横約12.3cm【大きいサイズ】
- ページ数:蛇腹式48ページ
薄紅色ともえぎ色の2色展開。どちらも春ぽい色であたたかな気持ちになりました。
表面は甲巻の猿追い、裏面には高山寺の朱印が捺されていました。
鳥獣戯画のカバーは甲巻の相撲のイラスト。
紙なので端が折れてきます。私は別で保管することにしました(*^-^*)
もう一つ絵柄が異なる御朱印も購入しました!
御朱印帳(無地カバー付き)
- 初穂料:1,800円(+御朱印300円)
- 大きさ:縦約18.3cm×横約12.3cm【大きいサイズ】
- ページ数:蛇腹式48ページ
甲巻の相撲が描かれた御朱印帳!絵柄がドーンと入っていてかわいすぎる!
私が買ったホワイト強めのグレー?の他に若草色・茶色とカラーがありました。
高山寺公式ショップになかったので参拝した方はぜひ。
御朱印
直書きしていただきました!初穂料300円
アクセス
高山寺
住所 | 〒616-8295 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
電話番号 | 075-861-4204 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
石水院拝観料 | 一般 :1,000円 小学生: 500円 障がい者・修学旅行生:600円(※秋期別途入山料500円) |
ホームページ | 世界遺産 栂ノ尾山 高山寺 公式ホームページ |
まとめ
京都市右京区にある『高山寺』に参拝してきました!
特別拝観と鳥獣戯画目的の参拝でしたが、想像以上に素敵な境内だったので別記事を書いてしまいました。
京都駅から1時間でこんなに自然が広がっているのかと感動しました。
とにかく山々が眩しいくらいの緑!5月は青もみじが綺麗でした。
水路や石垣にふさふさ生えている苔、水の音と癒しがいっぱい。(ちょっと虫が多いけれど・・・)
次は紅葉、献茶式の時に参拝してみたいと思いました!
〇特別拝観の記事はこちらから↓
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