京都市在住・新米夫婦のふたりごとのなつです。
京都市右京区にある栂ノ尾山『高山寺』に行ってきました!
調べていくと高山寺では、あの有名な『鳥獣人物戯画』が見られることを知り
「これは行かねば!」と5月分の特別拝観枠を予約しました!
(別記事で通常参拝できる境内について書いていきます。)
栂ノ尾山 高山寺(京都市右京区)

高山寺は京都の西郊に位置する栂尾にある古刹です。
古来より紅葉の名勝として、また四季折々の美しさを育む地として知られてきました。
- 創建:宝亀五年(774年)
- 開祖:明恵上人
- 1994年に「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録
「鳥獣人物戯画絵巻」をはじめとして数多くの国宝・重要文化財を所蔵しています。
また、明恵上人が茶を広めたことから、茶の発祥の地ともされています。
高山寺 特別拝観の内容
高山寺の特別拝観の内容は、ホームページのお知らせから見ることができました!
当プランでは、有名な「国宝 鳥獣人物戯画(複製)」「国宝 石水院」をはじめ、開祖・明恵上人が伝えた日本最古の茶園、通常非公開のお茶室「遺香庵」の特別拝観を執事がご案内いたします。
拝観後は、書院にてお抹茶と和菓子でご一服いただきます。
また、当プラン限定の特別御朱印と、高山寺オリジナル鳥獣戯画グッズのお土産付です。引用元:高山寺 ホームページ
時間:【午前の部】10:00~11:30【午後の部】13:00~14:30
料金:大人・子供ともに 一人5,000円(※拝観料含む)
特別拝観の事前予約・受付
事前予約
特別拝観は事前予約制でした。
特別拝観の内容ページの下にカレンダーがあるので、日付から予約画面に飛びます。
受付は「石水院」の拝観受付にて
特別拝観の受付は「石水院」の拝観受付である書院でしていただけました。

『国宝 石水院 拝観入口』と書かれた看板が目印です。

案内の内容をちゃんと読んでいなくて・・・更に階段を登り金堂まで行ってしまいました(笑)
受付するようなところはなく、人の気配がないので慌てて戻りました。
境内にいるのに遅刻するところでした、危ない危ない。。


実際に高山寺の特別拝観に参加した様子・感想

まず石水院にて高山寺について教えていただきました。
鳥獣人物戯画があることがフィーチャーされがちですが、
”明恵上人がとても素晴らしいことも知って欲しい!!”というのが一番伝わりました。
参拝前、明恵上人について知ろうと思いホームページを読みましたが、む・・・難しい。
ですが不思議なことに現地でお寺の方に説明してもらうとスッと入ってきました。
特に記憶に残っているのは・・・
・明恵上人は、仏教の開祖である釈迦如来さま推し
・特定の宗派をもたない
・高山寺は明恵上人を慕って色々な宗派の方がくる場所だった
ということ。
浄土宗の法然上人や浄土真宗の親鸞上人といった社会の教科書で習ったぞ!!という人物の名前が出てきてびっくりました!
知らず知らずすごいお寺に来ていたみたい。。
明恵上人樹上坐禅像
石水院には国宝である『明恵上人樹上坐禅像』がありました。

座禅を組んでいる明恵上人がちょこんと描かれていたり、赤松の力強さと対照的に明恵上人が儚げだったり不思議な肖像画だと思いました。
仏眼仏母像
明恵上人すごい・・・というエピソードがまだまだありました。
ちょっと一般人では理解できない領域に入っていて恐怖を覚えました。

同じく石水院にある国宝『仏眼仏母像』
明恵上人は釈迦を父・仏眼仏母を母の如く崇敬。
23歳の時に求法(仏の教えや悟りの道を求めること)の決意を示すためこの像の前で自身の右耳を切り落とした(!?)そうです。
え!?・・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「日出先照高山之寺」額
石水院南面の欄間に「日出先照高山之寺」と書かれた額が掲げられていました!これもすごい!!
明恵上人が後鳥羽上皇の院宣により開山した際にいただいた額だそうです。

裏側には後鳥羽上皇の直筆サインが入っているのだとか!
こんな貴重なものを見ることができるなんてありがたいなと思いました。
鳥獣人物戯画

私の記憶に残っている鳥獣戯画といえば蛙や兎!
絵の一部分しか知らなかったので、巻物状で全長1148.4cm(甲巻部分のみ)もあることにびっくり。
動物だけでなく人間が舞い遊んでいる様子も描かれているのも知りませんでした。

新たな発見ばかりでした。
石水院には他にも見どころが盛りだくさんだったので、また別記事で書いていこうと思います。
お寺の方から説明を受けた後は、執事の方にバトンタッチ。
通常非公開になっている『茶室遺香庵』に案内してもらいました!

入口の雰囲気からもう好き!
腰掛待合『茶徳停』・梵鐘『茶恩鐘』
最初に腰掛待合でまったりしました。

中央に梵鐘が吊り下げられている待合初めて!珍しい!
梵鐘には、寄進者の名前が彫られていました。
露地庭
腰掛待合から茶室に向かう庭(露地庭)も素敵でした。
近代日本庭園の先駆者とされる七代目小川治兵衛の作庭だそうです。
調べたところ南禅寺や平安神宮のお庭も手掛けているそう。【メモ:参拝する時参考におにわさん】

苔は触ってもOKということで、撫でてみたところ意外に固めでした!(フサフサかと)

苔のじゅうたんで有名な平泉寺白山神社(福井県)に参拝した時、時期が悪かったのか苔が乾燥していました。
逆に高山寺境内は全体的に水分量多め。だから苔がこんなにむしているのかもしれない!
でもそのせいであり得ないくらい羽虫が飛んでいるのでまじで鬱陶しかったです。
虫よけスプレー準備していくのをおすすめします。
木に生えているイトゴケという貴重な苔を見ることができて最高にアガりました!地面や岩だけじゃないのね。

苔見るのが楽しすぎて・・・メインは茶室でした。
茶室『遺香庵』

昭和6年(1931)、茶祖としても知られる明恵上人の700回忌を記念して建てられた茶室です。
引用元:高山寺ホームページ
外観はこんな感じ、茶室にしてはかなり大きいのだそう。

写真右に写るお寺でよく見るマークがあることが印象に残っていました。(火灯窓というみたい。新たな知識獲得!)

正直、茶室ってどこを見てどう楽しめばいいか分からない。。
茶道に興味が出たらまた違うのかな?と思いました。
日本最古の茶園
続いて案内を受けたのは『日本最古の茶園』
こちらも通常非公開ですが、中に入らせていただきました。

ホームページには「毎年5月に茶摘みを行う」と書いてあったので
ワンチャン見ることができる?と思いましたが、先日行われたそうです。惜しかった!
瑞々しいお茶の葉を目の前にすると逆に茶葉になるのが信じられなくなる。
乾燥にすごい手間がかかりそう。良いお茶っ葉がお高いのもちょっと納得しました。

茶樹って女性の背丈くらいのイメージがありましたが、切らずにおいておくと思ったより高く成長することを知りました!

今日は知らないことばかり、すごく勉強になる!
書院にてお抹茶と和菓子でご一服
先ほどの石水院手前にあった書院の一室。
お抹茶をいただく機会もないので、どこに座ればいいのだろう?とそわそわ。

まずはお菓子(栂の月)から。
琥珀糖みたい!餡子が砂糖でコーティングされていました。すごく甘い。。

作法に詳しくないので何と言っていいのか分かりませんが・・・
苦いお抹茶に苦手意識がありましたが、最後の一口以外苦みを感じませんでした!すごい!
茶も良し、水も良しだと違うのかも。
いただいたお土産を紹介します!(特別御朱印含む)
最後に特別拝観のお土産を6点いただいたので、1点ずつ紹介していきます。
特別御朱印
一番欲しかった特別御朱印!

甲巻 部分の蛙兎猿と青もみじが描かれていました。
見返した時、今回参拝した季節や気持ちを思い出せそう。とっても素敵!
鳥獣戯画クリアファイル
裏表の絵柄が異なる鳥獣戯画のクリアファイル

使うのが勿体ないくらいですが、書置きの御朱印を挟む時に使うの良さそう!
鳥獣戯画ソフトケース
カラフルなデザインがかわいい!でも何を入れよう・・・活用方法求む。
てぬぐい

ポストカード
めちゃくちゃかわいいポストカードもいただけました!

裏面のワンポイントもかわいい。夫婦で行ったので2部ある・・・1部は何か記念の時に使うのもありかも。
マスキングテープ
使うの勿体なくて開けていませんが、プチ鳥獣戯画が楽しめるのは熱い!巻ごとで切ろう。

使うのが勿体ないお土産が多いですが、大切につかっていこうと思います!
ありがとうございました。
アクセス
高山寺
| 住所 | 〒616-8295 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
| 電話番号 | 075-861-4204 |
| 拝観時間 | 8:30~17:00 |
| 石水院拝観料 | 一般 :1,000円 小学生: 500円 障がい者・修学旅行生:600円(※秋期別途入山料500円) |
| ホームページ | 世界遺産 栂ノ尾山 高山寺 公式ホームページ |
まとめ
京都市右京区にある『高山寺』に参拝してきました。
5月の特別拝観では、通常非公開の茶室や茶園を見ることができました!
特に茶園は「日本最古の茶園」ということで本当に貴重!!良い経験になりました。
お土産でいただいた鳥獣戯画の御朱印やグッズ大切にしようと思います。