新米夫婦のふたりごとなつです。
京都市右京区にある『仁和寺』の五大明王大祭に行ってきました!
このブログ記事では、
- 五大明王壁画を特別拝観して思ったこと
- 境内を歩いた様子
- いただいた御朱印(通常御朱印・五大明王大祭特別御朱印・弘法大師生誕1250周年記念切り絵御朱印)
について書いていきます。
仁和寺(京都市右京区)
- 真言宗御室派の総本山
- 創建888年、宇多天皇が完成させた
- 住職が皇族関係者だった
- 応仁の乱にて焼け落ちた後、徳川家光の寄進を受けて江戸時代に再建(京都御所にあった紫宸殿を移築)
- 1994年に世界文化遺産に登録された
1年に1度の『五大明王大祭』へ
「五大明王大祭」は、仁和寺の国宝金堂の五大明王壁画を特別公開するものです。
28日不動明王ご縁日の当日は、朝10時より大黒堂にて不動護摩供を厳修致します。
引用元:仁和寺Instagram
2023年5月28日に五大明王大祭が開催されていました!
私達は13時の回に参加しました。事前予約なしの当日受付。
どれだけ人が来るのか読めないのがちょっと不安でしたが・・・
いざ!仁和寺へ!
受付は金堂そばの授与所でした。
(※仁王門すぐの受付は、御所庭園の拝観券を購入する窓口なので別)



不空成就如来の化身ともいわれ、過去・現在・未来の悪い欲を飲み尽くし、仏の智慧で心の汚れを取り除きます。引用元:金剛夜叉明王|仏像ワールド

阿閃如来、大日如来の化身ともいわれ東方を守護しています。降三世の語源は「3つの世界を降伏するもの」という意味で過去・現在・未来の世界にはびこる欲望、怒り、愚痴という三つ煩悩を退治するといわれています。引用元:降三世明王|仏像ワールド


宝生如来の化身ともいわれ、甘露(かんろ)軍荼利明王または吉利吉利(きりきり)明王と呼ばれることもあります。阿修羅や夜叉などの外敵から人々を守り、様々な障害を取り除くとされています。引用元:軍荼利明王|仏像ワールド

語源は「閻魔を倒す者」という意味です。降閻魔尊とも呼ばれ、戦勝祈願の対象として崇敬されてきました。引用元:大威徳明王|仏像ワールド
普段はどんな場所にでも行けるよう水牛に乗っている大威徳明王。仁和寺の壁画では水牛なしで立っている姿が特徴的!足6本!
仁和寺境内を歩く
金堂で五大明王壁画を見た後、境内を見て回りました。
金堂
仁和寺の本堂。慶長18年(1613)に造営された御所紫宸殿を移築したもの。本尊は阿弥陀三尊。
引用元:仁和寺リーフレット
鐘楼
金堂から西のもみじ通りを歩いた先に鐘楼がありました。鐘楼(朱色)×青もみじの組み合わせとっても好きだな~。
一願不動尊(水掛不動)・菅原腰掛岩
近畿三十六不動尊霊場第十四番の一願不動尊(水掛不動)さんにお願い事してきました!
この不動明王は以前堀川まで流されてしまいましたが、不動明王の「仁和寺に帰りたい」というお告げを聞いた人により無事仁和寺に戻ることが出来ました。
この伝承から水を掛ければ一願だけ叶うという一願不動の信仰があります。
引用元:境内看板
とても雰囲気がある社でした。長い柄杓で水を掬う経験がなかったのでちょっと面白かったです。
ちなみに菅公腰掛石は不動明王を安置する台座の岩を指すそうです。
御影堂
次に参拝したのが御影堂【重要文化財】
真言宗の祖師である弘法大師空海、仁和寺開山寛平法皇、第二世性信親王を安置する。
現在の御影堂は慶長年間(1596~1615)造営の内裏清涼殿※の一部を賜り、寛永年間(1624~44)に再建されたもの。
引用元:仁和寺リーフレット
※清涼殿=内裏の殿舎の一つであり、天皇の日常生活の居所
お堂の前に金ぴかの蓮の花があるのが印象的でした(常花や金蓮華というみたい)。
お堂の中に入ることができました。
御室八十八ヶ所
いつかは巡ってみたい。メモ
真言宗御室派総本山 仁和寺の公式ウェブサイトです。888年に創建、かつて門跡寺院として栄えた、格式ある寺院・仁和寺。所蔵…
大黒堂
不動護摩供が行われていた大黒堂。
お堂の中で火を扱うの!?とちょっとびっくりしました。
毎月28日10時~なのでどこかのタイミングで参加してみたいなー。
令和阿弥陀堂
大黒堂から南方に向かうと令和阿弥陀堂がありました。枯山水にツツジと見目が綺麗でした。
観音堂
千手観音菩薩さまを祀る観音堂【重要文化財】
修行の場であり通常非公開。
5色の紐は観音堂の千手観音さまの御手と繋がっているそう。
城崎温泉に行った時に参拝した温泉寺にも似たような物があったのを思い出しました。懐かしい。。
真言を唱えてお祈りしました。
御室桜
御室桜は、市内一遅咲きの桜
。根本から枝を張り、樹高が低いという特徴があります。
中門付近の入口は進入禁止となっていましたが、観音堂から五重塔へ行く道沿いから見ることができました。ちょうど実が!
これって食べられるの?思い検索をかけたら全国こども電話相談室のサイトが出てきました。
結論、まずいみたい。植えると「セイヨウミザクラ」という違う木になるそう。勉強になった!
五重塔
五重塔【重要文化財】は総高36.18m
各層の幅にあまり差がないのが特徴的。
初重正面には大日如来を意味する額がかけられていました。めちゃくちゃかっこいい!刺さる!
九所明神
五重塔を抜け北へ行くと九所明神の本殿・左右殿がありました。【重要文化財】
九所明神は仁和寺の中でも重要な伽藍を守る社だそうです。すごく静かな場所・・・
経蔵
火灯窓が鮮やかな青緑色なの珍しい気がする!!
仁和寺御所庭園
最後に仁和寺御所庭園を見ることにしました!(拝観料大人800円)
本坊表門をくぐると地を這うかのような松が!!雲も相まってすごい神々しく感じました。
拝観御殿入ってすぐの所に御朱印受付があり、先に御朱印帳を渡して戻ってきた際いただく方式をとっていました。
白書院
南庭の西側に建立。
六室のうち三室は福永晴帆による四季の松だそうです。
私が好きだなーと思った松の画像載せておきます。欄間のデザインも相まって渋くて良い!
宸殿南庭
左近の桜、右近の橘、白砂と松などで構成されています。
引用元:仁和寺リーフレット
境内歩き回って疲れた足を休め、お庭を眺めました。今まで見てきた庭の中で一番シンプルかもしれない。写真に写る門は『勅使門』
近付いて見てみると装飾の美しさに度肝を抜かれます。華やかだ・・・。
白書院から宸殿に向かう途中に黒書院がありましたが、修復工事中のため拝観を停止していました。
通路扉に描かれていた絵が素敵だったので思わず撮影。十分綺麗だけど、五大明王壁画の状態がいかに良いか分かりました。
宸殿北庭
北庭には石橋が架けられた池を前面に、後ろには「飛濤亭ひとうてい」、庭園の外に位置する中門、五重塔を望むことができます。
また行けには滝石組が設けられており、優美な池泉式庭園です。
引用元:仁和寺リーフレット
座ってお庭を眺めて緑の美しさや水音を楽しみました。ほんと贅沢な時間。
お庭から見える工事中の中門と五重塔もお庭に含まれる要素と知り考えて作られているのに感心。(上から目線過ぎる)
宸殿
御殿の中で最も重要な建物で「宸殿」と呼ぶ。明治四十四年(1911)着工、大正三年(1914)に完成した。設計は亀岡末吉。
引用元:仁和寺リーフレット
宸殿では将棋の竜王戦が行われるそう。将棋の盤、ポスターや扇子が飾られていました。
宸殿は、上段の間、中段の間、下段の間の三室に分かれていました。
部屋の格式がガッツリ変わっているのが印象的。上段の間の襖に描かれた『桜花』が素敵でした。
霊明殿
御殿群七棟の内、唯一の仏堂であり仁和寺歴代の位牌などを祀る。本尊は薬師如来。
引用元:仁和寺リーフレット
最後に霊明殿に参拝してもと来た道を戻ってきて終了でした。
仁王門
仁和寺でいただいた御朱印
仁和寺では、通常御朱印と五大明王大祭特別御朱印、弘法大師生誕1250周年記念切り絵御朱印をいただきました!
通常御朱印
阿弥陀如来
右上の朱印『一味和合』・・・僧たちが心を一つにして一致団結すること
金堂近くの授与所でいただきました。初穂料300円
旧御室御所
御殿内授与所でいただきました。初穂料300円
五大明王大祭特別御朱印
上記参照。
初穂料各500円
サイズが大きいため、大サイズの御朱印帳でギリ飛び出していました。
弘法大師 生誕1250周年記念 御室88切り絵御朱印
※御室88とは、四国88ヶ所の巡拝ができない人のために88ヶ所の砂をお堂に埋め、巡拝の代わりとした「御室88ヶ所霊場」を表しています。
引用元:仁和寺Instagram
あまりの切り絵の素晴らしさに購入。初穂料1,300円
かなりサイズが大きく、御朱印帳に貼る場合、3ページ分を要しました。
その他の切り絵御朱印もありました。
①【春限定(3月18日〜5月7日)】御室桜×五重塔のピンク色台紙
②【時期不明】本尊阿弥陀如来×七宝の池
季節ごとに変わっている感じかな?次は御室桜が咲いている時に参拝して御朱印いただきたいな~。
アクセス
住所 | 〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33 |
電話番号 | 075-461-1155 |
御室桜の拝観時間 | 8:30~17:30(受付17:00まで) |
ホームページ | 世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺 |
SNS | Instagram(@ninnajitemple)|Twitter(@Ninna_ji) |
アクセス | 公共交通機関の場合:JRバス(高尾・京北線)京都駅から約30分、市バス(26番系統)京都駅から約40分
駐車・駐輪スペースあり:仁和寺東側(駐車料金500円、自転車100円、バイク500円) |
まとめ
京都市右京区にある旧御室御所・世界遺産である『仁和寺』に参拝してきました!
1年に1回行われる五大明王大祭に参加、特別公開していた五大明王壁画を見てきました。
金堂の裏側にこんな状態の良い壁画があることにびっくりしました。来て良かった。
仁和寺御所庭園は良すぎて時間が溶けるので、参拝時間に余裕を持たせたほうがいいかも。
素敵な場所でした。次は御室桜が咲いている頃に。