こんにちは。京都市在住のなつです。
京都府宮津市にある願いが叶う寺『成相寺(なりあいじ)』に参拝してきました!
この記事では参拝した様子やいただいた御朱印について紹介します。
成相寺(京都府宮津市)
成相寺とは?
成相寺(なりあいじ)は日本三景天橋立を眼下に望む景勝地にあり、真応上人の開基と伝えられています。
元々は日本古来の山岳宗教の修験場で、日本全国にある五つの「聖の住む所」の一つとして信仰を集めてまいりました。
成相寺が開かれた年代は不明な所が多いですが、いにしえより願いが叶う寺として全国に広まり、慶雲元年(704)に文武天皇の勅願寺となりました。
本尊は身代わり観音、美人観音として名高い聖観世音菩薩です。
引用元:成相寺リーフレット
「聖の住む所」他の4つはどこだろう?と調べたけれど、検索しても出てこなかった・・・。謎。
成相寺に参拝してきました!
登山バスで成相寺へ向かう
成相寺は、天橋立傘松公園から出ている登山バスに乗って行きました。
(料金・入山料、運行情報は別記事で前回記事で紹介しています。)所要時間は7分。
登山道を歩く場合、3.40分かかるみたい。
城崎の温泉寺で山の中を彷徨った私達でもこれは無理だと判断しました。
バス停で成相寺のリーフレットいただけました。
素敵な記念スタンプもあるので、スタンプ帳を持っている方おすすめです。
かなりの山道だった・・・。
ひとつ前、山門前でも下車可能ですが、降りる人はおらず、みんな本堂に向かう階段前で下車しました。
本堂前階段
誰も歩いていない参道ってテンション上がる!!
勢いのままダッシュで登っていきました。
右手には撞かずの鐘、左手には一願一言地蔵がいらっしゃいました。後ほど紹介。
鉄湯船
国指定重要文化財になっている『鉄湯船』(鋳造師 山河貞清作)
成相寺の湯屋にて湯船として使用していたもので、直接入るのでなく湯釜で沸かした湯を入れ、かかり湯をするために用いられたと思われる。
後に薬湯を沸かして怪我や病院の人を治療したとも伝えられています。
引用元:境内看板
井戸感ある・・・。天に昇ろうとする龍が立派!
本堂
西国第28番成相山。
リーフレットによると本堂は、今の場所より山の上に建てられていたそう。
「え、もっと上?」と思うくらいここも十分高い。
しかも昔の人は歩いて登ったと考えると参拝は一種の修行なんだなと思いました。
造りは5間4方の入母屋造。屋根の装飾は千鳥破風・軒唐破風。
- 千鳥破風・・・正面△部分
- 軒唐破風・・・千鳥破風下のくねっとなっている部分
菊紋が描かれた紫の寺院幕や木彫りで彫られた装飾も豪華でした。
入る前に足形?踏んだらダメそうな空気感が出ている。。
本堂に入り、身代わり観音、美人観音として名高い聖観世音菩薩さまにお願い事してきました。幸せになりたいな~。
記念撮影!(スマホ固定台がありました、優しい。)
真向きの龍
本堂内は撮影不可ですが、賽銭箱の右上にある左甚五郎作『真向きの龍』は撮影可能でした。
飛騨の伝統的な彫刻職人・左甚五郎作と伝わる作品。
江戸時代、雨乞いのため、龍の彫刻を成相寺に奉納することになり、折しも宮津に滞在していた甚五郎に製作の依頼が舞い込みました。
しかし、見たことのない龍の彫刻など彫れるのかと途方にくれてしまいます。
そんな中、ある夜、夢の中で甚五郎は、龍の住処を教えられ、早速、夢で教えられた場所、成相のとある滝壺へ降り立ち、観音堂に向かい祈ること3日。
ついに滝壺から龍が姿を現し、見る間に天空へと立ち上がり、雲の間に消えていったと。こうして完成したのが「真向きの龍」。
この作品は珍しく正面を向いていて、右から見ても左から見ても自分の方を見ているように見えることから「真向きの龍」と言われています。
引用元:成相寺リーフレット
御朱印をいただこうと思い、本堂内の授与所に行ったところ5種類の御朱印を扱っていました。
聖観世音菩薩さまの他にも祀られていることを知り、一旦本堂を出ました。
十王堂
本堂出てすぐ左にあったのが十王堂。
死後の世界を司る10人の王が祀られているお堂でした。お顔が迫力ある閻魔様がいてビックリ。(怖すぎて写真撮れない。)
関係がありそうな絵が授与所上に飾ってありました。雪朝書画?
死後の世界が描かれているのかな・・・。
【激しい川(三途の川?)に橋がかかり、先には宴会?をしている人。もう片方の道には門前に青鬼・赤鬼が待ち構えている構図】
授与の待ちのとき必見。結構怖いです。
権現堂
本堂横にある権現堂がありました。7月に熊野本宮(和歌山県)に行ったばかりだったので記憶新しく。
楽寿観音
本堂出て右、鉄湯船の傍に楽寿観音さまが祀られていました。
成相寺の楽寿観音さまは、近畿楽寿観音三十三カ所の第1番だそうです。
信仰・健康・観光の「三幸」を求めてお参り下さいとのこと。(参考元:近畿楽寿観音霊場会HP)
参拝を終え、授与所で御朱印をいただきました。
参道を降りた際、撞かずの鐘、一願一言地蔵などしっかり見て行きました。
撞かずの鐘
撞かずの鐘と呼ばれるようになった理由がエグイ。。
以下リーフレットの説明引用
寺に梵鐘を造ることになり、近隣住民に寄進を求めたところ、裕福そうな女房が「子供はたくさんおるが、寺へ寄進する金はない」と断った。
やがて鋳造の日、大勢の見物人の中に例の女房も乳飲み子を抱いて見物していた。
そして、あろうことか誤って銅湯の入ったルツボの中へ、乳飲み子を落としてしまったのだ。
鐘は見事に鋳上がったが、撞いてみると、乳飲み子の悲しい鳴き声が聞こえてくるので人々は乳飲み子の成仏を願い、この鐘を撞くことを止めた。
以後、”撞かずの鐘”と呼ばれるようになった。
いくら私が子供嫌いだとしても痛ましい出来事や。。
説明看板を読んだ参拝客間の空気気まずかった。。微妙な気持ちを抱えたまま一願一言地蔵さまのもとへ。
一願一言地蔵
『一願を一言でお願いすれば、どんなことでも必ず叶えて下さる』お地蔵様だそうです。
約620年前とすごく昔に創られたそう。ご利益ありそうだ。。
でも「宝くじが当たりますように!」「早くお迎えがきますように」と願いたいことはたくさんあるから
「一つだって言っているでしょうが!」と諫められそうw
日本一大パノラマ展望所
参道を少し外れると日本一大パノラマ展望所とトイレの案内がありました。
頻尿なのでとりあえず唯一のトイレに。。
トイレの傍には大きめの駐車場(有料)があり、展望台へ向かう坂道から車が何台も降りてきました。
歩いて行く感じではなかったので断念。
気持ち切り替えて五重塔方面に向かいました。
五重塔・弁天山展望台
「傘松公園以上の展望台です。」なんて看板がでていたので、これは・・・行くしかない!!!
紅葉シーズンが終わり、落ち葉がいっぱいだったので、滑らないように注意して登りました。
一旦、登り切った先に五重塔が見やすいスポットが出来ていました!
(本堂の所にもあったスマホスタンドが設置されていました。ありがたい!)
五重塔は、鎌倉時代の形式を復元したもの。細身だけど、高いって感じでした。
この先にも道が続いていたので登ってみると2段階の展望台がありました。!!
登って見ると絶景が広がっていました!!
傘松公園より標高が高いおかげで見え方がまた違う!
街や人が画角に入らなくなり、大自然感が増した気がします。
2022年ふらっと立ち寄ってみて良かった場所上位に入るかも。
大満喫してバス停方面へ向かいました。(地味にこの写真好き)
紅葉シーズンも終わり。
侘しい感じもしますが、冬に向かう空気感も好きだな~と感じる景色でした。
バスの時間が決まっているので迷いましたが、「山門も近くで見てみたい!」という思いが溢れたので、ダッシュで行ってきました!
山門
仁王像が細身なのが気になった。由来にもあるように雪山で食糧少ない云々が関係しているのかな?
怪奇な話の底なし池
私が再度トイレに駆け込んでいる間に旦那さんが撮影。普通に綺麗な池。
本堂前で乗って来る人が少なかったからか、山門前のバス停でも席が空いていたのラッキーでした。無事下山。
成相寺でいただける御朱印帳・御朱印
御朱印帳
成相寺で購入できるご当地御朱印帳には、天橋立、籠神社、智善寺、成相寺の五重塔が描かれていました。
初穂料1,200円
御朱印
成相寺で5種類の御朱印をいただきました。
- 圓通閣・・・本堂の正式名称
- 御詠歌・・・なみのおと まつのひびきも なりあいの かぜふきわたす あまのはしだて
- 近畿楽寿観音霊場第一番・・・ご利益は健康長寿、ぼけ封じ
- ご本尊の別称・・・美人観音
- 成相寺御本尊・・・聖観世音菩薩
①西国三十三所 二十八番礼所・成相寺
【右】参拝 朱印・・・西國廿八番
【中央】圓通閣 成相寺 朱印・・・梵字「サ」(観音菩薩・聖観音菩薩)
【左】成相寺 朱印・・・西国三十三所 草創1300年 第廿八番成相寺、丹後国成相寺
初穂料300円
②御詠歌
なみのおと まつのひびきも なりあいの かぜふきわたす あまのはしだて
初穂料300円
楽寿観音像の横に詩がかかれた石がありました。
③近畿楽寿観音霊場第一番
初穂料300円
④美人観音(季節限定御朱印)
成相寺の縁起にもある
深雪で里人からの食糧もなくなり、餓死寸前の僧が食べるものを観音様に願った時、堂の外に倒れていた鹿が描かれているのかな?
書置きのみ・初穂料500円
⑤聖観世音菩薩
聖観音様と五重塔が描かれています。お顔が優しい。。
書置きのみ・初穂料500円
アクセス
住所 | 〒629-2241 京都府宮津市成相寺339 |
電話番号 | 0772-27-0018 |
ホームページ | 成相寺|西国第二十八番礼所 橋立真言宗 成相山成相寺 |
アクセス | 自家用車の場合:ナビ設定は、丹後郷土資料館(0772-27-0230)※丹後縦貫林道は通行止め※
天橋立ケーブルカー・登山バスの場合:大人往復1800円(入山料含む) |
まとめ
西国三十三所巡礼の旅、二十八番礼所目の『成相寺』に参拝してきました!
傘松公園から出ている登山バスに揺られ、着いた先に大きな本堂がありました。
本尊である聖観世音菩薩さまにご挨拶。真向きの龍を見たり、一願一言地蔵さまにお願いごとしたり運気UP!!
ふらっと立ち寄った弁天山展望台は、まさしく絶景。おすすめです。