こんにちは。姫路市在住のなつです。
兵庫県たつの市にある龍野神社と野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)に参拝してきました。
下山後、聚遠亭(しゅうえんてい)の庭園でまったり。
この記事では龍野神社と野見宿禰神社に参拝した様子、聚遠亭の庭園を紹介します。
龍野神社・野見宿禰神社に向かう
車で龍野神社・野見宿禰神社に向かいました。
揖保川沿いの道から城下町に入っていきます。城下町なので車同士すれ違うのはギリギリ。
ナビに従っていくと一気に自然!開けた場所(龍野公園)に出ます。
「この先、駐車場が無かったら・対向車が来たら終わる!」と思うくらい細い道(文学の小径)を抜けると駐車場がありました。
龍野神社
龍野神社とは?
龍野神社は1862年、龍野藩主 脇坂安宅が藩邸敷地内に建安治主神を祀り、脇坂家の廟社であった。
引用元:龍野神社 看板(龍野史談会)
祭神:建安治主大神(脇坂甚内安公)
賤ヶ嶽七本槍の武将 脇坂藩の祖、勇武・馬術の神として崇敬あり
例祭日:4月5日から11日までの間の日曜日
例祭日には、神輿の前後に甲胃武者・子供武者ら総勢三百余人が威武堂々と行列をつくって、城下町を練り歩くそうです。
境内の様子
龍野神社の本殿に参拝するため階段を登っていきます。
石鳥居をくぐると空気が変わるのを感じました。
手水舎の水受けには、龍野藩主脇坂安宅の家紋である「輪違い」が描かれていました。
釣りで使う浮きみたいな装飾初めて見ました。何なんだろう?
拝殿・本殿
拝殿の屋根が独特。大きさが足りていない展開図みたい。
拝殿横の道からぐるっと回り、本殿を近くから見ることができます。
冬場でも虫が多かったので夏場はもっと凄そう・・・。対策して参拝したほうが良さそうでした。
龍野神社参拝後、末社である城山八幡宮、粟嶋神社、水天社に参拝しました。
城山八幡宮
祭神:誉田別命(応神天皇)
例祭日:2月19日
ご利益:厄除開運
龍野神社参拝後、階段を下りていくと城山八幡宮がありました。
拝殿が小さな社みたいになっていました。参拝後、降りていくと木でできた渋い鳥居が!神聖な感じでした。
栗嶋神社
祭神:粟嶋明神(少名彦名命)
ご利益:婦人病に効験
ここ数年健康診断に行っていないので不安もあり、しっかり参拝しました。
お賽銭をいれる所が分からず、中央のよく分からない隙間に・・・お金が落ちた音がした不吉!涙
社の柱に竹筒があるので再納め。
水天宮社
祭神:天御中主神
ご利益:水・安産
栗嶋神社と同列の段にありました。安産は関係ないので、お金の巡りが水のように流れてくるように!とお祈り。
野見宿禰神社
野見宿禰とはどんな人物?
- 読み方は「のみのすくね」
- 天下の力持ちを豪語
- 天皇の御前で大和国の当麻蹴速と「力くらべ」をし勝利(これが相撲の始まりといわれている)
- 恩賞として領地を与えられ、朝廷に仕える
(天皇のお后が死去。当時高貴な方が亡くなるとお傍仕えは後を追って死去することが習わしだった。)
- 出身国である出雲から土器(埴輪)を作る人を呼び、生きた人の代わりに埋葬することを提案。天皇大喜び。
- 朝廷の埋葬の儀礼を執り行う役に任命される
- 出雲国に帰る途中、龍野で病死。出雲の人が多くやってきて墓をつくる(出雲の墓屋)
野見宿禰神社とは?
野見宿禰神社は、相撲の始まりといわれている「力くらべ」に勝利した野見宿禰が祀られている神社です。
地方巡業で龍野に訪れた力士たちが角道隆盛を祈願したそうです。
84名の力士や行司が寄進した玉垣を見ることができます。
参考:境内看板(霞城文化自然保勝会)
境内の様子
野見宿禰神社に向かう階段は幅が広いので足に来る!!
山道を登っていくと途中に野見宿禰神社「力水」がありました。
写真左の石に書かれた「力水」は、第44代横綱の栃錦さんの直筆だそうです。どすこい!
「野見宿禰神社」はこちらという看板があるところを見上げるとさらに階段・・・。
どこまで続くのだろうか・・・。
すれ違う人はみんなガチ目のウェアを着ているし、悪夢がよみがえりました。
(詳しくは【唐岬の滝】愛媛県東温市の山奥に迷い込んだ話 国道494号を走り黒森峠で絶景と出会う参照)
階段の幅が5歩から7歩分に増え、ずっと坂道を登っている感覚。
怖すぎて後ろを振り返れなかったです。
階段がなくなり、砂利道になってきたらゴールは近いです。
開けた場所には休憩スペースがあり、見晴らし最高!ここでお弁当食べるの良さそうでした。
さて勢いそのままに階段登っていきました。
写真では分かりにくいかもしれませんが、階段の高さが2倍、かつ右に傾いているのでかなりの恐怖を覚えました。
到着!!石の扉だけでもすごいオーラを放っている!!!満月の夜に扉が開きそう!(笑)
重厚な石の扉には、二重の亀甲紋と四方剣花菱を組み合わせたような家紋が門に施されていました。
家紋を調べる中でどちらとも出雲大社が関係していることが分かりました。
(写真見返したら「野見宿禰と関わりのある出雲大社千家氏の家紋」と説明看板ありました)
記念撮影!
お墓の周りには力士の方の名前が彫られた玉垣がありました。数が凄い!
玉垣に沿ってぐるっと回ってみることができます。
(途中ここから落ちたら死ぬかもしれないという坂になっていたので注意。)
お墓の上なのかよく分からない場所の上に到着。
てっぺんの所にあった社がお墓なのかな?鏡がお供えされていました。
見晴らしが良くて感動。
石で囲まれたゾーンを抜けると先ほどの石の扉前まで戻って来ることができました。
貴重な体験をすることができて大満足!
最後、傾いている階段の恐怖を乗り越えた後だと、他の階段が優しく感じる。足取り軽く下山することができました。
聚遠亭
聚遠亭(しゅうえんてい)と呼ばれる史跡がありました。
茶室、楽庵、御涼所と3つの建築物や庭園や池を楽しむことができます。
聚遠亭の四季折々の写真を見ましたが素敵!
楽庵に聚遠亭について書かれたパンフレットがありました。
忘備録的に聚遠亭の概要引用しておきます。
聚遠亭の概要
たつの市龍野公園内にある聚遠亭は、老中松平定信が脇坂氏の上屋敷に訪問した際、庭園から龍野白城下町越しに淡路島や瀬戸内海の島々を望める眺めのすばらしさから当地を「聚遠の門」と呼ばれ、その一帯を「聚遠亭」と称されました。
茶室
桃山時代の書院造を模した風雅な数奇屋風の建築物です。
※書院造・・・寝殿を中心とした寝殿造に対して、書院を建物の中心にした武家住宅の形式のこと
※数寄・・・和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことであり、「数寄屋」は好みに任せて作った家のこと
茶室に向かうまでの飛び石?がすごくタイプ!たまらん!
楽庵
こぢんまりとした茶室でした。囲いの柵が渋い。好き。
御涼所
楽庵から御涼所に向かう途中で苔むすお庭がありました。
ぐるりとすると御涼所の中に入ることができる扉を見つけました。
畳の部屋がずらり。窓から見えるお庭が素敵で、ずっとここから景色を見ていたい気持ちになりました。癒された~。
アクセス
住所 | 〒679-4170 兵庫県たつの市龍野町中霞城2 |
電話番号 | 0791-62-1376 (0791-62-2058) |
利用時間 | (9:00~16:30) |
休館日 | (月曜日<月曜日が祝日の場合翌日>、年末年始) |
ホームページ | 龍野神社→兵庫県神社庁のサイトに飛びます
野見宿禰神社→たつの市のサイトに飛びます 聚遠亭→たつの市のサイトに飛びます |
かっこ内は聚遠亭の情報です。
まとめ
兵庫県たつの市にある龍野神社と野見宿禰神社に参拝してきました。
龍野神社の御祭神は、建安治主大神(脇坂甚内安公)。
賤ヶ嶽七本槍の武将 脇坂藩の祖、勇武・馬術の神です。境内には末社である城山八幡宮、粟嶋神社、水天社がありました。
野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)は相撲のはじまりとされる力くらべで勝利した野見宿禰が祀られています。
ハイキング並の参道を登っていくと石の扉・お墓があります。圧巻。
こんなパワースポットが近くにあったことにビックリするくらい。
聚遠亭の庭園も合わせて見て大満足の半日を過ごすことができました。
龍野神社と野見宿禰神社ともに授与所が見当たりませんでした。なので御朱印をいただいていません。そもそもない?
御朱印巡りをしている方で「御朱印ないなら行かなくていいや!」と思っている人に思い留まって欲しい!!!
かなりおすすめの観光スポットでした!たつの市にお越しの方はぜひ!