新米夫婦のふたりごとのなつです。
宮城県にある松島に行った際、瑞巌寺に参拝してきました!
この記事では、瑞巌寺の境内やいただいた御朱印について書いていきます。
瑞巌寺(宮城県松島町)
瑞巌寺は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院です。
9世紀初頭、慈覚大師円仁によって開創された天台宗延福寺がその前身であると伝わっています。
その後、戦国時代を経て衰退していましたが、慶長9年(1604)から仙台藩祖・伊達政宗公によって復興され始めました。
瑞巌寺を参拝した様子を紹介!
松島観光船の受付である松島海岸レストハウスから国道45号の信号を渡った先に『国賓瑞巌寺』と書かれた石碑がありました。
総門
総門には、『臨済宗 妙心寺派 瑞巌寺専門道場』という看板がかかっていました。
扁額には何と書いてあるかさっぱりだったので、調べたところ「桑海禅林(扶桑の海辺の禅寺)」と書かれていることが分かりました。
左手には案内所があり、ガイドさんをお願いすることができました。料金表があったので金額載せておきます。
- 1人2,000円
- 3人まで2,600円
- 5人まで3,200円
- 6人~10人まで4,000円
- 11人~20人まで4,500円
- 21人~30人まで5,000円
私たちは利用していませんが、拝観中に高頻度で見かけたので人気があるのかも。
総門から本堂には、まっすぐ杉並木を見ながら向かうのも良し、右手の洞窟遺跡群を見るのも良し!という感じでした。
拝観者受付所
参道途中に拝観者受付所がありました。
券売機で参拝券(大人700円、小人400円)を購入。
右手の受付に渡すと半券とリーフレットがいただけました。
瑞巌寺では、事前に御朱印帳を受付に渡しておくスタイルを取っていました。
手持ちの御朱印帳はすべて押印済みだったので、「拝観後に書置きでいただこう」と思ったのが後々の悲劇に・・・。
法身窟
受付すぐの所に『法身窟』と書かれた看板が気になったので見てみることに。
法身窟は、「鎌倉時代中期(13世紀半ば)、諸国行脚中の北条時頼が後に臨済宗円福寺の開山となる法身性西と出会った場所と伝えられている。」(引用:境内看板)
洞窟の中は薄暗く、最初何があるか見えませんでした。
目が慣れてくるとたくさんの石碑があるのが分かりました。
洞窟の手前右に「楊柳観音」、左に「鎮海観音」の石碑があり、いずれも塩竈出身の画家・小池曲江が両観音像の画を模写して制作されています。
引用元:境内のご案内ー法身窟|国宝瑞巌寺
法身窟のそばには、青銅製の六地蔵塔もあり、拝観の初っ端からなんかすごいや・・・という感じでした。
順路に沿い中門へ
中門
本堂にはもちろんトイレはないので、宝物館横のトイレに行っておくのが吉。(木の香りがして高級感がありました。)
本堂
中門をくぐると目に入ってくるのが紅白の梅!!政宗公が手植えしたと伝えられています。
地上を這いうねるように枝を伸ばす樹の姿が「臥せた龍」に似ていることから臥龍梅と名付けられたそうです。
私達が行った3月25日は梅が咲いていました。
満開ではありませんでしたが綺麗でした。
靴を脱いで本堂へ。
室中(孔雀の間)の奥(仏間)にいらっしゃるご本尊の銅造聖観世音菩薩立像にご挨拶。
今回の拝観では大きな変化がひとつ。
『京の冬の旅』で東本願寺の僧侶から見方を教えてもらったことで天井が二重折上小組格天井であることに気付きました!!
事前の知識があるだけでこんなに見える景色が変わるのか・・・!とちょっと嬉しくなりました。
襖絵は仙台藩最初のお抱え絵師・狩野左京による「松孔雀図」
引用元:境内のご案内|国宝瑞巌寺
襖がそれぞれ季節を表していて綺麗でした。
孔雀の間すぐにある御成玄関の装飾が個人的に好みでした。
(軒周りを象の飾木鼻、細欄間を葡萄に栗鼠・竹に虎の彫刻で装飾)
天皇・皇后を迎える上々段の間の天井は、花菱小組格子天井。
松島旅行から1か月後。平岡天満宮(京都高雄)に参拝した際、
「椿は、位が高い方の庭にしか植えてはいけない高貴な花。花の落ち方が潔く武士にはぴったりだった。」
という事を聞き、見方が変わりました。
色々お部屋を見てきましたが、最後の方に見た政宗公・忠宗公に殉死した家臣の位牌を安置している「羅漢の間」は印象的でした。他のお部屋が華やかだったこともあり、対比でちょっと怖かったです。
庫裡
拝観順路に沿い、庫裡へ。
庫裡の守護神(中央:韋駄天、右:毘沙門、左:大黒天)にご挨拶。
途中、格子から臥龍梅を見ることができておしゃれでした。
色々すごかったのに写真なし、感想メモなしだとこんなに記憶に残っていないのかと悲しくなる。。
閉門時間・御朱印受付時間にご注意を
閉門時間が近いということで急いで御朱印をいただきに受付へ。
ですが【本日終了しました】とのこと。
閉門は16:30ですが、御朱印は16:00だったみたい・・・。確認不足でした。
今回一番の学びは”後悔先に立たず”
翌日、また仙台から松島へ。拝観料をお支払いして御朱印をいただきました。
時間の余裕があったから挽回できましたが、そうはいかない時もあると思うので何事も早め早めに。
とにかく早く新しい御朱印帳買うことにします。
若干パニックになっていたので見逃しも多々あり、翌日に洞窟遺跡群や三聖堂に参拝してきました。
ちょうど『瑞巌寺杉道市』開催日で合わせて見て回りました。
洞窟遺跡群
総門から参道を右に行くと洞窟遺跡群がありました。
松島は古来より「奥州の高野」と呼ばれているそうです。
供養所ですが、岩の側面に並ぶ五輪塔など造形美を感じてしまいました。
鰻塚初めて見た。
雨が降っていたので、枝にたくさんの雨粒が留まりお花みたいになっていました。綺麗な情景でした。
東日本大震災復興地蔵堂
中央参道に戻ってきた際、『瑞巌寺杉道市 地蔵堂御開帳』とのぼりが出ていました!
瑞巌寺杉道市とは、伊達政宗公の月命日と延命地蔵の縁日である毎月24日の直近の日曜日に開催されているイベントだそうです。(開催状況や出店店舗は、瑞巌寺杉道市|Facebookに詳細が載っていました。)
知らず知らずのうちに導かれていた??これも縁。
復興地蔵象『悲母地蔵尊』さまにご挨拶。
街中を歩いている時、建物に東日本大震災の津波がここまで来たという線が引いてあり、あまりの高さにびっくりしました。観光でふらっと来たけれど、ここにも人の暮らしがあって癒えない傷があると思うと何ともいえない気持ちになりました。
三聖堂
瑞巌寺から円通院方面に向かうと傍に三聖堂とよばれる小さなお堂がありました。
三聖堂は、松島町指定文化財で天保2年(1682年)瑞巌寺101世鵬雲によって建てられ、聖観世音菩薩・達磨大師・菅原道真を安置したことから三聖堂というそうです。
屋根の造りがかわいい!(宝形造というみたいです。)
お庭には白木蓮(ハクモクレン)?が咲いていて綺麗でした。
三聖堂の前には『いぶき(柏槙)』が植わっていました。樹齢700年以上と推測されているみたい。すごい独特な雰囲気でした。
瑞巌寺でいただいた御朱印
瑞巌寺では、本尊の御朱印、五大堂の御朱印、三聖堂の御朱印、四寺廻廊の御朱印を授与していただけます。
瑞巌寺「聖観音」
【初穂料300円】
東北36不動尊 28番札所 五大堂「五大明王」
五大堂に参拝した様子は下のリンクから
新米夫婦のふたりごとのなつです。 宮城県にある瑞巌寺ずいがんじ五大堂に参拝してきました! この記事では参拝した様子やいただいた御朱印を紹介します。 瑞巌寺五大堂(宮城県松島町) 瑞巌寺五大堂は、国指定の重要文化財とな[…]
中央には不動明王をあらわす梵字「カーン」の御法印を捺していただけました。
東北三十六不動尊霊場のHPはこちらから
【初穂料300円】
東日本大震災復興地蔵堂
杉道市のテントの中で御朱印をいただきました。【書置き・500円】
御朱印と合わせて願いごとを書く用紙と『未来利他』と書かれたポストカードをいただきました。
(リンクは妙心寺の今月の法話に飛びます。)
奥州33観音 6番札所 三聖堂 「聖観音」
通常の御朱印と異なり奥州三十三観音霊場納経帖に授与する形になっていました。【初穂料300円】
納経帖は、宮城県名取市にある秀麓齋で購入できるそうです。(曹洞宗秀麓禅斎ホームページ・GoogleMap)
アクセス
住所 | 〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島町内91 |
電話番号 | 022-354-2023 |
開門・閉門時間 | 開門8:30~
閉門(最終受付は閉門30分前) |
御朱印受付時間 | 8:30~16:30【4月~9月】、~16:00【10月・3月】、~15:30【11月・2月】、~15:00【12月・1月】 |
ホームページ | 国宝 瑞巌寺 |
まとめ
宮城県松島町にある「瑞巌寺(正式名称:松島青龍山瑞巌円福禅寺)」に参拝してきました!
臥龍梅が咲いているタイミングで行くことができてラッキーでした。
本堂は用途に合わせたつくりになっており、天井・襖ともに趣向が凝らしてありました。
庫裡まで見どころたくさんなので、午前中に入ってじっくり拝観するのがおすすめです。
御朱印は、最初に受付で御朱印帳を預ける形をとっています。【時間注意!!!】
五大堂の御朱印も合わせていただけるので、参拝の記念に。