ここでは、MathJax-LaTeXで積分を表現する方法をまとめています。
積分(integral)
MathJaxでは、\intコマンドにより積分記号(インテグラル)を出力することができます。
コマンド | 出力 |
\( \int f(x)dx \) |
\( \int f(x)dx \) |
\( \displaystyle \int_0^{\infty} f(x)dx \) |
\( \displaystyle \int_0^{\infty} f(x)dx \) |
インライン数式モードの場合、インテグラルは小さく表示されることに注意します。大きく表示する場合はディスプレイ数式モードを使用します。
積分範囲を出力する場合は、「_」および「^」を用います。2文字以上の場合は{ }で囲います。
定積分の計算式を表示する場合の入力例を示します。
\begin{align*} \int_1^2 x^2 dx &= \left[ \frac{x^3}{3} \right]_1^2 \\ &= \frac{8}{3} - \frac{1}{3} \\ &= \frac{7}{3} \end{align*} |
\begin{align*} \int_1^2 x^2 dx &= \left[ \frac{x^3}{3} \right]_1^2 \\ &= \frac{8}{3} – \frac{1}{3} \\ &= \frac{7}{3} \end{align*} |
複数行の数式については数式の表記方法のページ、分数については分数のページをご参照ください。
重積分(multiple integral)
MathJaxでは、\intコマンドのiの数でインテグラルの数が変化し、重積分を出力することができます。
\iintで重積分、\iiintで三重積分となります。
コマンド | 出力 |
\( \displaystyle \iint_D f(x, y)dxdy \) |
\( \displaystyle \iint_D f(x, y)dxdy \) |
\( \displaystyle \iiint_V f(x, y, z)dxdydz \) |
\( \displaystyle \iiint_V f(x, y, z)dxdydz \) |
\( \displaystyle \int \!\!\!\! \int_D f(x, y)dxdy \) |
\( \displaystyle \int \!\!\!\! \int_D f(x, y)dxdy \) |
\intコマンドを複数利用することもできます。ただし、単純に重ねると空白が大きくなります。
記号の間を詰める場合は、\!コマンドで負の空白を挿入します。積分記号の間を詰める場合、3~4個程度でちょうどよい程度になります。
多重積分を出力したい場合は、\idotsintコマンドもあります。int+dots+intを意味するコマンドです。
コマンド | 出力 |
\( \displaystyle \idotsint_D f(x_1, \cdots , x_n) dx_1 \cdots dx_n\) |
\( \displaystyle \idotsint_D f(x_1, \cdots , x_n) dx_1 \cdots dx_n\) |
周回積分(contour integral)
MathJaxでは、\ointコマンドにより周回積分記号を出力することができます。
コマンド | 出力 |
\( \displaystyle \oint_C fds \) |
\( \displaystyle \oint_C fds \) |
\( \displaystyle \oint_C \mathbf{F}(\mathbf{r}) \cdot d\mathbf{r} \) |
\( \displaystyle \oint_C \mathbf{F}(\mathbf{r}) \cdot d\mathbf{r} \) |
ベクトルを表す太字の表記方法は、フォントのページをご参照ください。
MathJaxを使用してわかってきたこと、注意点などを自分用の備忘録も兼ねてまとめていきます。 コマンド例は基本インライン表示にしています。必要に応じてディスプレイ数式モードへの書き換えをしてください。 環境構築[…]